ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第29話)


ミニ光海くん 華政あらすじ紹介


ミニ光海くんの「華政」あらすじ紹介、第29話をお届けします。

ミニ光海くん


<29話>

宮殿の外はすっかり暗くなっていました。そこには疲れ果てた様子の火器都監の若い役人が立っていました。私は彼に近づき、手を取りました。「生きていると思っていた!」私がそう声をかけると、彼は静かに答えました。「帰還がとても遅くなったことをお許しください。王様と王女をお守りできなかったことも…」

チャスンウォン 華政 光海君


王女がいなくなった今、宮殿を取り巻く状況は切迫していました。不穏な空気が押し寄せ、私は王としての時間が残り少なくなっていることを十分に感じていました。先日、私を訪ねてきた信頼する女官も、同じように忍び寄る影を感じていたようです。

その日、信頼する女官は、私の前で懺悔を始めました。「全ては私の不徳の致すところです。私がある女を宮殿に入れました。王様のお考えを知りたかったのです。そして私はひどい罪を犯してしまいました。あの女は、戦場で何が起こったかを知っているのです。あの女は王様が総大将に与えた秘密の王命の内容を知っているのです」

私は彼女の手を取り、彼女のせいではないと言ってやりましたが、珍しく取り乱した彼女はさらに続けました。「彼女は誰かのスパイかもしれません。多分王様の異腹の甥にあたる王族の!彼はこの恐ろしい秘密を知って、王座を揺るがそうとしているのです!」

チャスンウォン 華政 光海君


涙を流しながら取り乱す彼女の肩に手をやり、私は優しく語りかけました。「そなたのせいではないのだ。もうやめるのだ。そなたは私のせいで十分な痛みを味わってきた。多くの物を失ってきただろう?私が恐れているのは、結局そなたのことを守る道を見つけてやれないことだ。そなたの罪は私のせいで犯されたものなのだ…」忠実に私に仕えてくれた女官ですら、守ってやることができないところまで来てしまったという現実が重くのしかかってきました。


切迫した状況の中、戦地から帰還した火器都監の若い役人を宮殿に招き入れました。「そなたが戻ってきてくれたが、私はこんな現状しか見せることができない。私はこの不安定な状況で、そなたに会いたがっていた王女さえ失ってしまった」

彼は答えました。「全て私のせいです。私が務めを完全に果たせなかったからなのです」「そなたの言葉がさらに私を傷つけるようだ。それがそなたらしさでもある。発言に意味があるのだ。私が信頼していた重臣が昔そうであったように…。しかしそなたのせいではない事で自分を責めてはいけない。これからどんな状況に陥ろうとも、そうしてはいけない」

火器都監の若い役人は、私の言葉の意味を不安そうに聞き返しました。「王様、お答えください。何をお考えなのですか?」「謀反を止める手立てはないという意味だ。戦場で状況に応じて対応するように、と秘密の王命を出したことは、彼らに謀反の正当性を渡したようなものなのだ。そして彼らはさらに王女を使おうとするだろう」

「しかし私は簡単に王座を降りるつもりはない。私は簡単には諦めない。私は目的を果たすためにはどんなことでもやってきた。今回も同じようにする。私は王女を取り戻し、この国と民を守る。なぜなら私は王だからだ。私は朝鮮の王なのだ。」


私は悪賢い獣のような重臣の長男に会いに行きました。そしてある提案を彼にしました。あまりにも唐突な提案に彼は戸惑っているようです。

チャスンウォン 華政 光海君


「何をしている。答えを聞いているのだ!」「王様はこれで切り抜けられるとお思いですか?私はあなたの言葉を信じることができるでしょうか?」「もし私を信じないのならば、他に方法があるのか?私はどの時よりも誠実に頼んでいるのだ。決断してくれ。この件でそなたに不利になることは何もない。何よりも、これで王女を救うことができるのだ」私は王女の救出を、この男に頼んだのでした。


私はお付きの者に、宮殿を警備する部門の長を変えるという人事命令を渡しました。こんな状況での人事命令は明らかに不自然でしたが、これは王女を救うために私ができる残り少ないことの一つでもありました。王女を見つけ出し、何があろうとも彼女の命、そして私の民を守ることが、私の最後の願いでもありました。

宮殿に信頼する女官がやってきました。久しぶりに宮殿の庭を揃って歩き、私と女官が初めて会った場所、「蔵書閣」の前に来ました。その昔、蔵書閣の中で初めて彼女に会い、言葉を交わした時のことを懐かしく思い出し、女官に話しかけました。「覚えているか?あそこでそなたに初めて会った」「忘れもしません。私の運命を決めた瞬間でしたから」私は懐かしい思い出のあの頃から、ずいぶん遠いところまで来てしまったことを思い、女官に尋ねました。

チャスンウォン 華政 光海君


「後悔はしていないか?結局そなたを守る道を探すことができなかった…」


王女が見つかったという報告が来ました。火器都監の若い役人が王女を見つけ、医師の所に連れて行ったというのです。「私の最も深い罪を償うことができた」私はそうつぶやくと、お付きの者に私の最後の命令を遂行するように命じました。

王女が無事に見つかった今、私があの悪賢い獣のような重臣の長男に頼んだ計画が進んでいるはずでした。彼によって、王女と火器都監の若い役人は、宮殿の外で一時的に安全に身柄を拘束されているはずでした。そして同時に、火器都監の役人や技術者たちも、宮殿に近づけないよう、火器都監の中で足止めする命令が届いているはずでした。王として、兄として、私は最後にできる限りの計画を立てていたのです。

チャスンウォン 華政 光海君


私は王座の前に立って、今まで座ってきたその王座を見ていました。後ろには信頼する女官が立っています。「王様は私に後悔しているかとお聞きになりました。そして王様はこうもおっしゃいました。私が自分自身をも捨てて王様の側に仕えたことを申し訳なく思うと。しかし王様、私はこれ以上ないくらい幸せでした。自分自身さえ捨てて王様を選ぶことができたこと、私の人生はそれだけでも満ち足りて光り輝いていました。しかし王様、大丈夫ですか?あんなに輝かしい夢を失って、明日への不安をいっぱい抱え…王様、あなたは本当に…」涙を流す女官を見つめながら、私はいよいよ王として最後の時が近づいているのを感じていました。


私はお忍びの姿で、密かに宮殿を出発しました。そして長年住み慣れた宮殿を振り返りました。「もちろん、これで十分だ。そなたのように、自分を捨てて彼らを選ぶことができる。私が消えたとしても、彼らは私の夢に、大きな目標に気付くだろう」

宮殿には謀反を起こした者たちが押し掛けていることでしょう。私は王女が拘束されている場所へと向かいました。

扉を開けて中に入ると、不安そうな王女がいました。

「忘れるな。私の民はここに残っているのだ。そして彼らは不正と闘い、最後には勝つのだ。これが私が最後にすべきことなのだ、王女。この伝言をそなたに届けることなのだ。奴らを打ち負かすのだ、王女よ。必ずだ。分かるな?そなたは彼らとともにいなければならないのだ」

<続く>

※このあらすじ紹介は、ドラマ「華政」の光海君の周りで起こった出来事を中心にまとめています。すべてのシーンをまとめたものではありませんが、なるべくドラマ全体の話の流れから外れることのないように構成しています。

第29話のスンウォン氏の出演部分をまとめた、「チャ・スンウォン氏『華政』第29回放送 光海君アルバム」も併せてお楽しみください。

<第29回放送 光海君アルバム>はこちらからどうぞ。


以前のあらすじ紹介は下のリンクからどうぞ。分かりやすいようにサブタイトルを付けてみました。

ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第1話)父王の死
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第2話)16代国王に
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第3話)孤独の王
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第4話)反逆罪
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第5話)王への挑戦状
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第6話)炎上
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第7話)父王の死の真相
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第8話)光海10年
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第9話)国境へ
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第10話)秘蔵本と硫黄
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第11話)ベールを脱ぐ火器都監
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第12話)出会い、そして事故
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第13話)逮捕、そして尋問
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第14話)火器都監の男
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第15話)明(ミン)からの使節
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第16話)謀反の計画
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第17話)再会
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第18話)前王妃の処遇
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第19話)火器都監炎上
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第20話)黒幕
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第21話)王女と灯す新たな火
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第22話)軍隊派遣を巡る攻防
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第23話)民の声、決断
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第24話)出陣
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第25話)戦い
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第26話)敗戦と新たな問題
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第27話)捕虜の命と返書
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第28話)兄の選択
関連記事

Comments 0

There are no comments yet.

コメントを書く/Comment