ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第28話)


ミニ光海くん あらすじ紹介


ミニ光海くんの「華政」あらすじ紹介、第28話をお届けします。


ミニ光海くん


<28話>

王女は静かに話し始めました。「今日はお願いがあって参りました。私の結婚についてなのです。私はあの爪を隠した悪賢い獣のような重臣の長男と結婚したいと思います。どうぞお許しください」王女が唐突に持ち出した結婚の話に、私は大いに戸惑っていました。

私は立ち上がると王女の前に近づいて尋ねました。「一体誰に会ったのだ?言うのだ!悪賢い獣のような重臣か?誰がそなたのことを利用しようとしているのだ?」王女の心の内を分かっているつもりだった私には、この突拍子もない願いに胸がつぶれそうでした。

チャスンウォン 華政 光海君


誰の差し金なのかを問う私に、王女は落ち着いて答えました。「それは重要な事ではありません。もっと重要なのは、これが私が望む事ということなのです。王族の結婚は政治の一部でもあります。私はそれを理解するのに十分成長しました」

私は王女に話を続けるように促すのが精一杯でした。「私は悪賢い獣のような重臣の長男と結婚し、力を得ます。私はそれが必要なことだとやっと気が付きました」私はあまりの衝撃によろめきました。「これは…私のためなのか?私が重臣たちを動かすためなのか?王女が…私のために…」「いいえ王様。ただそのためだけではありません」

私はずっと聞きたかったことを尋ねました。「あの火器都監の若い役人はどうするのだ?」王女は少したじろいだように見えました。「彼のことはどうするのだ?彼はきっと生きている!私は彼が戻って来ると信じている!それなのにそなたは彼の心を傷つけるのか?私がそんな結婚を許すと思うのか?王座を守るためにそなたを前に置いて?」

「それが王様がしなければならない事なのです。王様はできる限りのことをやらなければいけません!私は王様の望みを知っています。そしてその目的のためにどれほど耐えてきたかも。ですから代償など気にせず、王座を守らねばならないのです」私は王女の言葉に衝撃を受け、混乱していました。「私は…できる限りのことをやらなければならない?どんな代償を払おうとも…王座を…守る?」

チャスンウォン 華政 光海君


「そんなことを今私に言うのか?私はできる限りのことをやらねばならないと?そなたは私がそなたを引き渡さねばならなくなったとしても、それをやれと言うのか?」私の心の叫びを、王女は覚悟の一言で一蹴しました。「王様、お願いします」

「もうたくさんだ。これ以上は聞きたくない」しかし王女は諦めません。私にとって大変な決断だと分かっている、と言う王女に、私は逆に尋ねました。「そなたはどうなのだ?そなたにとっては簡単なことなのか?」

大丈夫だと答える王女に、それは私を楽にさせるための嘘だと指摘すると、王女は必死の形相で訴えました。「では王様の夢をこんな風に壊してしまわれるのですか?後金に拘束された朝鮮の兵士たちを失うおつもりですか?もし何が最も辛いかと聞かれたなら、これが私のためであるということなのです。私はこの状況では何もできないのです。力なく見守るしかないのです。ですから私にできることをさせてください、王様。私はあなたのためではなく、私のために決断しました」私は涙がたまった目で王女を見つめるしかありませんでした。

私は宮殿で悪賢い獣のような重臣と面会していました。彼は静かに言いました。「我々は今、事態を遅らせているだけです。もしわれわれが一致点を見い出せなければ、後金(コウキン)への手紙は結局届けられないままでしょう」「王女とお前の息子の結婚の一致点か?」「そして王様が持っている私の弱みを渡してもらう。我々は縁戚になるのです。あなたの信頼を私に見せるべきでは?」

ふてぶてしい態度の重臣に私は尋ねました。「お前は私がそれを受け入れると思うか?」「もし受け入れなければ、朝鮮の兵士たちを見捨てることになる」私は机を大きく叩き、怒りをぶつけました。「よくもそんなことが言えるな!この国にどんなことが起ころうとも、お前の安全と地位が保証されればそれでよいのか?」

チャスンウォン 華政 光海君


「王様、彼らは国政の責任者である重臣たちなのです。彼らの安全は国の安全と同じなのでは?王様は今までうまくやってきました。誰の手をも握り、誰をもあっさりと見捨ててきました。それがあなたの王座の守り方だったのです。それについてはあなたと私は似ています」私は怒りを抑えるのがやっとでしたが、辛うじて彼の話を聞き続けていました。

「今回についても同じことができます。あなたの王座を保ち、そして私は得たい物を得る。王女はその架け橋となりたがっているのです」私は怒りに震えていました。「ですから王様はもうすぐ決断をしなければなりません。正直に言って、今急いでいるのは私ではない。あなたではないですか、王様?」不敵な笑みを浮かべる重臣をにらむのが精一杯でした。


私は宮殿に、信頼する女官を呼びました。「たくさん苦しんだな。そうだとしてもそなたの目は恨みもなく私を見ている。だから私はこんな日にそなたが必要だったのだな。私の失敗、私の過ち、私の欲、そなたはその全てを知っている。私がそなたに背を向けた今でさえ、私を忘れていない」

女官は静かに口を開きました。「王女に会いました。私は彼女に王様を守るために決断するようお願いしました」「ああ、そなたならそうしただろう」「ですから王様、私をどうかそのような目で見ないでください。私は王様に対する別の罪を犯したのです」「いいや、そなたは間違っている。私がそなたに罪を犯させたのだ。今も昔も…そして私に罪を犯させたのはこの王座なのだ」私は涙に震えながらそう言いました。

「しかし今、私はこの罪から離れたいのだ。私は王ではなく、人間に戻ることを決意したのだ」「どういう意味ですか王様?」「王になるためにできないことは何もなかった。いや、私は全てのことをやらねばならなかった」私は王座のために犠牲になった兄弟や部下のことを思い出していました。「あの幼い弟、甥、頭の切れる重臣、数えきれないほどのたくさんの人々、そして…信頼していた重臣でさえも!私は彼らを自らの手で殺さねばならなかった」

チャスンウォン 華政 光海君


「しかし、王女だけは諦めることができない。王女が戻ってきた時、私はやっと気づいたのだ。何が私をそう感情的にさせていたかを。私が生きて戻ってきた彼女に再会した時、私は人間として生きる機会を得たと嬉しかった。彼女の兄としてもう一度…」信頼する女官は泣きながら叫ぶように尋ねました。「王様、何をしようとしているのですか?」「人間としての選択をしようとしているのだ。彼女がそうしたように、彼女のためにではなく、私のために」


私は会議を招集し、重臣たちの前に座っていました。手元に後金に送る外交文書が置いてありました。悪賢い獣のような重臣が文書の説明をし、不満そうな重臣がいたものの、この返書を送ることを王として承認し、直ちに送ることになりました。私は返書が運ばれていくのを見送り、口を開きました。

「では、次の議題に移ろう。王女の結婚についてだ」

「皆知っていると思うが、王女は先王の嫡子であり、王室で唯一の王女だ。長い間死んだとばかり思っていた彼女が生きて帰ってきた時、私は誰よりも嬉しかった。そして、彼女がいなかった間の分をできるだけ償おうと私自身に誓った。そのような理由で、この会議で、王女の結婚について、許可することはできない」重臣たちがざわめきました。

悪賢い獣のような重臣が口を開きました。「王様、おそれながら…」「私の意向が分かったと思うが。親衛隊長はいるか?」私がそう声をかけると、会議の場に親衛隊の兵士たちが続々と入って来ました。「悪賢い獣のような重臣を捕えろ!この犯罪者は先月、頭の切れる重臣とともに謀反を企てた。証拠は私が持っている。私は謀反の首謀者を今ここに捕え、彼の罪を全て暴いてやる!」

チャスンウォン 華政 光海君


重臣たちは動揺しているようです。悪賢い獣のような重臣が大声をあげました。「王様、一体何をされるのですか?私をこのような目に遭わせれば、王座は安全だとでも思っているのですか?」私は机を大きく叩いて命じました。「彼をすぐさま連れていき、その口を閉じさせよ!」大声をあげて連行されていく悪賢い獣のような重臣の声が宮殿にこだましていました。


しばらくして、私は恐ろしい報告を受けていました。王女がいなくなったというのです。前王妃の住む宮殿に向かっていたはずだった王女は、忽然と姿を消したのです。「王女をすぐに探し出せ。宮殿中の兵士を動員しても彼女を探すのだ!」私は大声で命令を出すと、お付きの者が急いでやってきました。

「王様、どうか外へお出ましください。外に…外に…」

私はすっかり暗くなった外に出ました。そこに立っていたのは疲れ果てた様子の火器都監の若い役人でした。私は彼の名を呼ぶと、「王様」と返事が返ってきました。彼の帰還が信じられないような気持ちで、階段を下りて近づいていきました。王女が行方不明になったその日に、王女があれだけ待ち焦がれた火器都監の役人が戻ってきたのです。私はいろいろな思いがこみ上げてきて、彼の顔をじっと見つめました。

<続く>

※このあらすじ紹介は、ドラマ「華政」の光海君の周りで起こった出来事を中心にまとめています。すべてのシーンをまとめたものではありませんが、なるべくドラマ全体の話の流れから外れることのないように構成しています。

第28話のスンウォン氏の出演部分をまとめた、「チャ・スンウォン氏『華政』第28回放送 光海君アルバム」も併せてお楽しみください。

<第28回放送 光海君アルバム>はこちらからどうぞ。


以前のあらすじ紹介は下のリンクからどうぞ。分かりやすいようにサブタイトルを付けてみました。

ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第1話)父王の死
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第2話)16代国王に
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第3話)孤独の王
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第4話)反逆罪
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第5話)王への挑戦状
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第6話)炎上
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