ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第23話)


ミニ光海くん 華政あらすじ紹介


ミニ光海くんの「華政」あらすじ紹介、第23話をお届けします。

ミニ光海くん


<第23話>

私は宮殿の門を出て、座り込みをする異腹の甥にあたる王族の前に向かいました。全身から湧き上がる怒りに震え、私は彼の名を、腹の底から叫びました。

怒りを落ち着けて声を掛けました。「本当に久しぶりだな」すると彼は、「お久しぶりです。王様にお会いするのがこんなにも難しいとは。私の弟が不当に亡くなった時ですらお会いできませんでした」

チャスンウォン 華政 光海君


トゲのある言い方に苦笑しながらも、私ははっきりと彼に告げました。「そなたは私をここまで連れ出すようなことをした。もういいだろう。そなたが欲しかったものは今手に入れたのではないか?」そう言うと彼は不気味な笑みを浮かべて、首に当てていた斧を降ろし、私の目を見据えました。

結局、彼を宮殿に入れることになりました。王族でありながら、始めて宮殿に入る彼は、宮殿の素晴らしさを褒めました。「宮殿を見て回りたいか?そなたが今日起こした事件は、どのみち宮殿に入るためのものだったようだが」と私が言うと、彼はとぼけたように聞き返してきました。私は早速本題に入りました。「どこから情報を得たのだ?そなたが宮殿の前で口走った無礼な事柄の数々はどこから来た情報なのだ?」

彼はすぐに、明(ミン)が朝鮮を攻撃するという情報のことを指していると気付いたようです。彼は、自分は匿名の手紙を受け取ったと言い、王である私の不始末によりこの国の民が死に面していると非難し、民を救おうと命を懸けたのだ、と座り込みに至る背景を説明しました。

「今、“この国の民”と言ったか?」私は軽く笑うと続けました。「いいや、そなたは心の中で“私の民”と言いたかったに違いない。そなたは当時、弟の死に不当な点がなかったことを良く知っていた。しかし公の場でその死を利用した。私が知らないとでも思っているのか?そなたの心にある自分勝手な欲望を!」

私は続けました。「あの時も今でさえも、私はそなたを軽い罪で許す。なぜか分かるか?なぜなら、そなたは何者でもないからだ。そなたが望んでも、誰もそなたのことを王としての資質があるとは認めないだろう」

さらに私は続けました。「分かるか。自分自身の欲のために、そなたはこの国を混乱に陥らせたのだ。明がもたらす8000人の兵士たちの話も、そなたが口外しなければ、朝鮮は彼らと交渉することができたかもしれないのだ。しかしそなたが台無しにしてしまった、そして人々を恐怖に陥れた!」

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私は彼によって無残に消されてしまった外交の一筋の望みのことを思うと、はらわたが煮えくり返るような思いでした。目の前の机を思い切り叩くと、怒りをぶちまけました。「そなたは自分が何をしたか分かっているのか!」


私は火器都監に向かいました。役人たちに、宮殿の正門を開いて集まった人々に会いたいと相談しました。人々に真実を伝え、明は朝鮮をとても攻撃できないであろうということを伝えたいのです。役人たちは私の案に慎重でした。明に軍隊を派遣するしかないのでは、と言う彼らに私は言いました。

「いや、それはできない。なぜならばこれが終わりではなく、始まりとなるからだ。明は後金(コウキン)を打ち負かすことはできない。大陸の新たな主は後金になるだろう。今、我々が明を恐れて戦いに突入すれば、次はどうなるか?後金から仕返しが来るのではないか?そうすれば意味のない戦いになってしまう。私は朝鮮の兵士たちの血をこの戦いでは絶対に流させない」

宮殿に戻った私は、新たな知らせを受け取りました。動揺した人々が、松明を持って集まり、軍隊を派遣するよう求めているというのです。

私はお忍びの装束に着替え、様子を見に行こうと出かけました。火器都監の若い役人がやってきて止めましたが、私は彼を振り切って出かけました。「私自身で彼らを説得に行く」

ちょうど私が宮殿の外に差し掛かると、松明を掲げた人々が、異腹の甥にあたる王族を囲んで集まっていました。彼の主張に人々が同調して声をあげていたその時、兵士たちが到着して、一斉に参加者を捕まえ始めました。

兵士たちのあまりの乱暴な振る舞いを目の当たりにして、私は言葉もなく立ち尽くしていました。人々が次々に殴られ、連行されていきます。「取り締まりを直ちにやめさせろ!」私はそう命じたものの、現場は混乱して命令すら届かない状況です。近くに倒れ込んだ男の口から出た言葉に、私は衝撃を受けました。「王様…聞こえますか?私たちを助けてください。これ以上の戦いはいりません。王様、私たちは生きたいのです…」

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目の前を引きずられるように連れていかれる人々を、ただ見ていることしかできない私は、あまりの衝撃に涙があふれてきました。大混乱の中、異腹の甥はその場を去ろうとしていました。彼はふと振り返ると、私を見つけました。彼はニヤリと笑ってそのまま去っていきました。

私は会議を行う宮殿の部屋で、一人立ちつくしていました。玉座を振り返ると、昔の記憶がよみがえってきました。父王とは異なる王になると、父の死の床で告げた事、前王妃から王室を守るようにと王位継承を認められたこと…。

私は玉座に座り、ここで昔、信頼する重臣に語った言葉を思い出していました。「私の朝鮮は異なるのだ。これをはじめとして自分たちの力で国を守るとき、我々が明と後金に囲まれるこの状況に打ち勝つとき、朝鮮はもはや端にある小国ではなくなるのだ。朝鮮は強い国となるのだ」あの日のことを思い出し、私の目からは涙が流れ、自分に問いかけました。「異なると言ったか?お前の朝鮮が…異なると?異なる王になると言ったか?」涙がとめどなくこぼれ落ちました。

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そこに王女が入ってきました。私が顔を上げると、彼女は静かに言いました。「私は火器都監の技術者として来ました。どうか軍隊を派遣してください、王様。これ以上、この国を混乱させないでください。どうかこの辛い重荷をこれ以上ひとりで背負わないでください。もしこれが朝鮮とあなたの民を守る唯一の残された道ならば、火器都監は喜んでこの戦いに参加します。皆が賛成してくれました」

王女は私に、火器都監の皆からの連判状を持ってきてくれたのでした。「どうか今日の決断を敗北だと思わないでください。そしてどうか“私は民を守れなかった”と考えて苦しまないでください。私たちは誰よりも知っています、あなたが民を守るために最善を尽くしたことを。王様にとって、最もつらく苦しい決断をする瞬間をお願いしなければならない私たちをどうかお許しください」王女は涙ながらにそう言いました。

私も涙を流し、ため息をついて目をつぶりました。

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そして私は、明から要請のあった通り、軍隊を派遣することを決定しました。


ある日、私は驚くべき情報を知らされました。王女が軍隊派遣について行くというのです。私は火器都監に向かうと、王女を待ちました。どうしてそんなことを言いだしたのでしょうか。心配でため息をついていると王女がやってきました。

「王女、私は許可することはできない!どうして私がそんな危険な場所にお前を送り込めると思うのだ?」「お願いです、王様。どうか私のことを妹としてではなく、一人の民としてお考え下さい。それでもたくさんの人が私を指さすでしょう。人々は私が参加することであざ笑うでしょう」私はため息をつきました。

「でもそれはあなたがやってきたことでもあるのです。皆ができないと言うことを、王としてひとりで…。私はその重荷を分かち合いたいのです。私もこの国の民が背負う痛みを背負いたいのです」

私は振り絞るように問いかけました。「しかし…私を許せるのか?私が幼い王子にしたことを…。私が王座のために行った数えきれないことを…」

一瞬、王女の目が泳いだように感じましたが、彼女はきっぱりと言いました。「理解するようにします。あなたが背負わなければならない王座の重み、そして王座のために捨て去った自分自身を…理解するようにします。私がそうできるよう、この難しい決断をしてはくれませんか?」

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私は王女の願いをどうしたものかと困惑して、返事ができませんでした。宮殿に戻ってからも悩み続けました。お付きの者も反対します。「王様、そんなことはできません!そのようなことは決して許されません!」私は顔を上げると、さらに大きなため息をつきました。

<続く>


※このあらすじ紹介は、ドラマ「華政」の光海君の周りで起こった出来事を中心にまとめています。すべてのシーンをまとめたものではありませんが、なるべくドラマ全体の話の流れから外れることのないように構成しています。

第23話のスンウォン氏の出演部分をまとめた、「チャ・スンウォン氏『華政』第23回放送 光海君アルバム」も併せてお楽しみください。

<第23回放送 光海君アルバム>はこちらからどうぞ。


以前のあらすじ紹介は下のリンクからどうぞ。分かりやすいようにサブタイトルを付けてみました。

ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第1話)父王の死
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第2話)16代国王に
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第3話)孤独の王
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第4話)反逆罪
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第5話)王への挑戦状
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第6話)炎上
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第7話)父王の死の真相
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