ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第11話)


ミニ光海くん


ミニ光海くんの「華政」あらすじ紹介、第11話をお届けします。


ミニ光海くん


<第11話>

信頼する女官が情報を持ってきました。先日、明の国から救い出した頭の切れる重臣が、1人の男に近づいて調査しているというのです。

その男は朝廷の重臣の手下で、何らかのコネで王の護衛隊に入った者だということが分かったようです。女官が言うには、その重臣は私財を投じて民のために活動をしているというのですが、私は何か引っかかるものを感じました。「爪を隠した獣こそ、恐れるべきである」そう告げると、女官も心得ていたようで、「その重臣についても調べるべきかと。王様、時に敵は味方として隠れていることもあります」と私の意図を察したように答えました。


その日は大切な儀式がある日でした。私はひどい腹痛で動けない、ということにして部屋で本を読んで過ごしていました。儀式に出席しなかったことで重臣たちが騒ぐと思いましたが、私の息子が代理で出席し、儀式は滞りなく行われました。

チャスンウォン 華政 光海君


儀式の後、やはり重臣たちは私が出席しなかったことであれこれ推測をしていました。明(ミン)という大きな国から、兵を出すようにという要求が来ており、その返事もしておらず、儀式にも出席せず、どうなっているのだ、と。

騒ぐ重臣たちの元へ、私は顔を出しました。「皆ここにいたのか?具合が随分良くなったので、会議にやってきたのだが、誰もいなかったのでここに来た。今日、我々はとても重要な議題があるのではないか?」重臣たちの心配を見透かしたように、私は何食わぬ顔で告げました。

会議の場で、私は重臣たちにこう言い渡しました。「兵を出してほしいという明(ミン)からの要求については許可しない。他国の戦争のために我々が血を流すわけにはいかない」

チャスンウォン 華政 光海君


重臣たちは一斉にざわめきました。明は我々が仕える国で、恩義もあり、要求を断るのは道徳に反すると言いだす重臣まで出てきました。

私はその言葉を聞き、はらわたが煮えくり返る思いでした。

「その明(ミン)が以前の戦いのときに助けてくれた恩義だと?お前たちはあまりにも早く尻尾を巻いて逃げ出し、戦場がどうだったかなど知るよしもない。私はその戦いで戦場をしかと見た。朝鮮に援軍で来た明の兵士がどんなに役に立たなかったかを!そして彼らがどれほどむごく朝鮮人から搾取したか!」私は机を叩き、立ち上がりました。「まだ話は終わっていない。お前たちに聞く。我々が明に兵を出すことの利益は何なのだ?なぜ、我々は他国の戦争のために血を流さねばならぬのだ?」

「王様、どうして王様が利益を追うのですか?そして大義と忠誠を捨てるのですか?」重臣が問いました。

「今、『大義と忠誠』と言ったか?よかろう。そんなにお前たちが大義と忠誠が好きなら、それについて語ろう。私の大義とは明(ミン)の安全ではなく、朝鮮の安全である。そして忘れてはならない忠誠とは明のためではない、私の民の命である!」

そこで一人の重臣が口を開きました。彼は私が「爪を隠した獣」だと思っている男です。「王様の意見に賛成です。大義や忠誠よりももっと大切なのは実際の利益です。しかし王様、朝鮮の利益のためには明(ミン)と手を握るべきではないでしょうか?」

意外なことを言いだした重臣に問い返しました。「なぜだ?」

「残念ながら朝鮮の力は明(ミン)の助けなしでは取るに足らないものです。もちろん王様が火器都監を設立し、たくさんの武器を作るように命じたことは知っています。しかし、私たちはまだ独立できるほどの力はない。今でも材料の硫黄を明からもらわねば、火器都監も火薬を生産できない。明に合成技術すら頼っているのです。だから朝鮮が明からの要求を拒めば、今受けている援助ですら受けることが難しくなってしまうのです」

静かに、しかし勝ち誇ったようにそう述べた重臣に私はこう答えました。「ありがとう。誰かがそれを言ってくれるかとずっと待っていた。そしてお前が言ってくれた。私は今まで火器都監の扉を閉じ続けてきたが、今日、お前たちのために開けることにしよう」

こうなることを予期して、あらかじめある計画を立てていた私は、会議の前に火器都監に連絡を入れ、重臣たちの視察に準備するよう伝えていました。

私は重臣たちを引き連れ、火器都監に到着しました。「これが火器都監だ。そしてこれから私は朝鮮が砲撃用の武器を自力で生産できることを見せよう」

チャスンウォン 華政 光海君


「どういうことです、王様?我々が明(ミン)の助けなしに武器を生産できると?一体どうやって?」国内では火薬を生産する能力がないと知っている重臣たちは、口々に疑問を投げかけました。

私は硫黄倉庫の扉を開けさせ、硫黄がたくさん蓄えられているのを見せながらこう言いました。
「この硫黄倉庫は長い間空だった。明(ミン)は我々に年間6千トンの硫黄しか与えてくれなかった。その量では、鉄砲隊の訓練すら満足にできなかった。しかし今は違う。朝鮮は14万トン強の硫黄を毎年日本から輸入する。だが、これだけでは武器を作れるとは言えない。我々は火薬の材料である硝石と硫黄を混ぜる合成方法を知らない。しかし私は「火薬修練法」の本を発見した。長い間行方が分からなくなっていた、砲撃用の武器生産の秘蔵の本だ。これを手始めとして、我々の国を我々だけの力で守ることができる時、周辺国に取り囲まれる今の状況を乗り越える時、朝鮮はもう端にある小さな国ではない。朝鮮は皇帝が治める国となるのだ!」

チャスンウォン 華政 光海君


重臣たちが帰った後、私は火器都監に残り、日本に行って硫黄輸入の手はずを整えて帰ってきた若い役人に声をかけました。「疲れているようだ。さあ、座れ。私のために、長い一日となったはずだ」

「どうやってこの秘蔵の本を手に入れたのです?」と若者は問いました。「それは秘密だ。お前が江戸に行っている間、私も遊んでいたわけではない。とても忙しかったのだ。我々がこの技術を持ったとしても、硫黄が無ければもっと時間がかかっていただろう。お前は良くやってくれた。宮殿に戻るとしよう」

一緒に立ち上がった若者に、「見送りはいらない。どうせお前が見たい顔でもないだろうからな」と、からかうように言って笑うと、彼の肩をねぎらうように叩いて私は去りました。

宮殿に戻ろうと外に出ると、どうやら何か騒ぎが起こったらしく、護衛の兵士たちが騒がしくしています。
「何の騒ぎだ?」と近くにいた重臣に問いかけるのと同時に、護衛に囲まれた小柄な男と目が合いました。一体何者なのでしょう。

<続く>


※このあらすじ紹介は、ドラマ「華政」の光海君の周りで起こった出来事を中心にまとめています。すべてのシーンをまとめたものではありませんが、なるべくドラマ全体の話の流れから外れることのないように構成しています。

第11話のスンウォン氏の出演部分をまとめた、「チャ・スンウォン氏『華政』第11回放送 光海君アルバム」も併せてお楽しみください。

<第11回放送 光海君アルバム>はこちらからどうぞ




以前のあらすじ紹介は下のリンクからどうぞ。分かりやすいようにサブタイトルを付けてみました。

ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第1話)父王の死
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第2話)16代国王に
ミニ光海くんの「華政」5分で読めるあらすじ紹介(第3話)孤独の王
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