CM関連記事2点


「それはそれ、これはこれだ」
by チャ・スンウォン

スンウォン氏が出演中のCMについて、似たような主旨の記事が2つ出ていました。ドラマとCMで同時に、異なる性格の王様の役を演じることの弊害について、書かれた記事です。あまり楽しい内容ではないのですが、記事で心配されていることを、2つ目の記事で、スンウォン氏自身が語っています。まずは2つの記事からご紹介します。


広告よ~守るべきことは守ろう
2015.6.26 ハンギョレ

チャスンウォン


テレビを見て、頭の中にバッファリング(管理人註:”すぐに再生されない”というような意味で使われているようです)がかかることがある。今、私が見ているこの場面が、ドラマやバラエティー番組のワンシーンか、そうでなければテレビで放送される映画の中のワンシーンなのか、それでもなければ映画の予告編なのかに対する判断がつかない場合である。特に、時代劇やノワール映画のワンシーンと似たイメージが出てくる時、バッファリング現象がひどくなる。8秒程度が過ぎて、ようやく理解する。それが広告であることを。

最近、広告は広告のようではない。本当にうまく作る。 よく作られた広告が主にバッファリング現象を誘発する。最近見た広告の中で何が記憶に残っているか探ってみると、シャララと艶やかな背景で美男美女が明るく笑っている広告ではなく、映画やドラマから持ってきた設定や背景で、演技力が優れた俳優たちが短く大胆なセリフを言う広告が大半である。広告モデルも同じだ。スジやIU(アイユー)、キム・スヒョン、チョン・ジヒョンなど、誰が見ても広告モデルらしい彼らよりも、俳優たちの方が記憶に残る。代表的なのは俳優のチャ・スンウォンとリュ・スンリョンだ。彼らが撮影した広告は量と質の二つの面でいずれも印象的だ。チャ・スンウォンは芸能番組「三食ごはん」の人気に支えられ、6ヵ月間で、10本に上る広告を撮影した。リュ・スンリョンも、映画「私の妻のすべて」と「7番房の奇跡」のキャラクターを生かして、ふてぶてしいながらもコミカルなギャップがあるキャラクターで広告界をしっかり捉えている。

チャ・スンウォンが出演したSKテレコムの「おかしなシリーズ」の広告キャンペーンがある。朝鮮時代を背景にした時代劇のように作られたこの広告は、当時に存在したらおかしいと思う物や考え方が、今は当然とされている、革新というメッセージを敷き、その上にSKテレコムの多くの商品を見せてくれる。パク・ヘイルと、コ・ス、ガールズグループAOAのソルヒョン、ユン・ソヒ、ソン・ジル、そしてチャ・スンウォンまで、ブロックバスター級の出演陣を誇り、実際のドラマのように話が続く。今までに15編が出た。この広告でのチャ・スンウォンに注目してみよう。チャ・スンウォンはここで朝鮮時代の王の役を務め、科挙の試験を主宰し(そして料金制に拍手を送って)、内官と女官に週5日勤務を命じる(そしてスマートフォンで除湿機や空気清浄機をつけられると自慢)。チャ・スンウォン特有のコミカルな演技が注目をひきつける。

チャ・スンウォンSKT、広告
ドラマ「華政」オーバーラップ

映画・ドラマから持ってきた広告設定
作品没頭するのに拒否感起こします
終映後、広告するのがエチケットではないか


ところがこの広告はおかしい。「おかしなシリーズ」は広告キャンペーンのメッセージが目的を達成したという意味ではなく、文字通りおかしい、という話だ。この広告自体はおかしなところはない。問題は、この広告が現在、チャ・スンウォンが文化放送ドラマ「華政」と一緒に放送されているという点だ。チャ・スンウォンは「華政」で光海君として出演して(ドラマホームページの登場人物説明にあるように)優雅で冷酷なカリスマを誇る。そんなチャ・スンウォンが、ドラマが終わってそれに続く広告で、ドラマと同じ赤い袞龍袍(コンリョンポ:王の衣裳)を着て、コミカルな表情を浮かべ、「激しく叩け、拍手を!」のようなセリフを吐く。「同じ服なのに違う人のような感じ」とはこういうものか。

最近、ドラマの中のシーンをそのまま広告に使用する、フッテージ広告が多くなった。ドラマ「未生(ミセン)」やバラエティー番組「三食ごはん」が代表的だ。「未生」の場合、ドラマの中のシーンにセリフだけを新たにつけたり、最後に製品を持っている場面だけ追加撮影してくっつけるといった広告が数多く制作され、ドラマが終わって6ヵ月が経った今でも絶賛放送されている。ドラマ放送当時に始まったフッテージ広告も多かったが、ドラマの中のキャラクターをほとんどそのまま持ってきてドラマへの没頭度を損なうことはなかった。「三食ごはん」、出演者たちが自分自身の姿で登場するバラエティー番組であるため、広告につながってもおかしいとは思われない。フッテージ広告だけはないといっても、ドラマや映画のキャラクターやイメージをほぼそのまま広告に使う場合は多いが、大半はドラマ放送終了後や映画の劇場公開が終わるときに開始する。

「おかしなシリーズ」広告キャンペーンは、現在放送中のドラマの人物をそのまま持っていき、完全に違う方式で、話の関連性もなしに使用するというのはおかしい。ドラマを見てからこの広告を見ると、光海君に思う存分没頭した感情がガチャンと破られる。一週間、1日に何度も放送されるこの広告を見てから「華政」のチャ・スンウォンを見ると、彼はそれ以上光海君に見えない。ドラマで彼が良い演技を見せてくれているのは事実だが、カメラの外のチャ・スンウォンがしょっちゅう目に浮かぶ。ドラマロケ地と広告撮影現場を忙しく行き来しながら、盛んに株価を上げている芸能人、チャ・スンウォンだ。ドラマの中の話と瞬間が本物だと信じられなくなった時、ドラマはもうドラマではない。このドラマをこれ以上ドラマとして見られないようにしてしまうのが、演技でも、台本でも、演出でもなく広告だなんて。おかしいではないか。

<中略>

最近の広告は広告のようではない。前後がなく、守るべき正しい道もない。作品をきちんと見る前に広告を先に押し込む。さらに、広告のために作られたいい加減な製品を押し込む。作品を前にして、お金のにおいをぷんぷん漂わせることに対する恥ずかしさもない。以前のバッカス広告のコピーが思い出される。 「守るべきことは守ろう!」

アン・インヨンTVコラムニスト
(ハンギョレの記事を翻訳しました)




「光海君役」チャ・スンウォン、CMでコミカルな王...大丈夫か?
2015.6.26 マイデイリー

チャスンウォン


「それはそれ、これはこれだ」

俳優チャ・スンウォンは、最近最も熱い人気俳優だ。もともと、カリスマあふれるイメージで男性美をぷんぷんさせながら人気だったが、先日、ケーブルチャンネルtvN「三食ごはん漁村編」に出演し、意外にも料理が上手で、優しい姿まで現して「チャジュンマ」というニックネームも得た。特有の図太さは、大衆がチャ・スンウォンを身近に感じるのに一役買った。

MBC時代劇「華政」では光海君の役を演じ、バラエティーでは見せなかった謹厳なイメージを漂わせている。さらに、人気に支えられ、最近「TVをつければ、チャ・スンウォンが出てくる」という言葉があるほど、多くのCMを獲得し、広告界まで総なめにしている。

ただ、一部ではチャ・スンウォンの様々なCMのうち、コミカルな王に扮したCMだけは残念だという指摘が出ている。 ある通信会社のCMでは、チャ・スンウォンが王として登場し、科挙試験の場面で予想外のセリフを言いながらコミカルな姿で描かれる。王が記者会見を開く内容もあるが、このCMもやはり滑稽に展開するのは同様だ。


チャスンウォン


「華政」で、光海君が政権争いの荒波の中に置かれた王の苦悩を演じるのとは違い、CMではコミカルな王を演じている状況だ。このために「ドラマへの没頭を妨げる」と批判がある。CMは、短い時間の中で強烈な印象を与えなければならない特性のために、視聴者たちの頭の中に残る残像も濃いからだ。

芸能人が人気を得て、CMを撮るのは当然なことだが、出演中の作品に影響を及ぼすほどのCMなら、状況が違うという指摘だ。

ひとまず、チャ・スンウォンはCMの影響を認めながらも、大きくは気にしないという考えだ。

ちょうど25日、京畿道龍仁市MBCドラミアで「華政」の記者懇談会が行われ、チャ・スンウォンの考えを聞く機会があったが、「CMの中のコミカルなイメージが『華政』の視聴者たちの没頭に影響を与えるとは考えないのか?」と聞くと「もちろん(影響が)ある」とした。

ただ、「そのような点について事実”とても申し訳ない”というものではない。それはそれ、これはこれだ(CMはCM、ドラマはドラマだ)」と答えた。「”影響が及ぶだろうか? どうしよう?”といったものはない」と繰り返し強調し、むしろ取材陣に向けて「もし立場を置き換えて考えたときに、”それを拒否することができるかどうか”を尋ねたい」と冗談を言った。

(マイデイリーの記事を翻訳しました)

------------管理人のつぶやき------------

「それはそれ、これはこれだ」と答えたスンウォン氏の返答に、記事を読んで感じたすべてのモヤモヤが吹き飛んだ気がしました。それにしても「華政」の記者懇談会で、CMに関する質問までされるとは、俳優という職業は本当にストレスも多く大変なのだな、と改めて思い知らされたような記事でした。

個人的には、シリアスなドラマの光海君と、CMのちょっと壊れた王様とでは全く別のキャラクターだと捉えているので、ドラマを見る上で影響があるとは思っていません。「華政」の放送で光海君が苦しい状況に陥り、「次回へ続く。ジャーン」と終了したところに、SKテレコムのCMが始まって、底抜けに明るい王様が登場しても、別にドラマかCMかで迷ったりもしませんし、むしろドラマの重い雰囲気から、スンウォン氏の明るい笑顔を見ることでホッとできたりすることもあります。

「それはそれ、これはこれだ」
視聴者も、こんな風に割り切って見ることも大切なのでは、と記者の方に知らせてあげたいような記事2点でした。それと同時に、こんな風に複数の記事で取り上げられるということは、それだけSKテレコムのCMがインパクトがあるという裏返しでもあると思います。

CMキングへのちょっとした焼きもちも感じられるような記事を読んで、スンウォン氏を心からねぎらってあげたい気持ちになりました。スンウォン氏、あのCMの王様もとっても輝いていますよ、と。
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