[web記事]使い道が明らかな俳優のチャ・スンウォンが噴き出す色(インタビュー)


チャ・スンウォン


- コメディー復帰作『元気を出して、ミスター・リー(原題)』のイ・ゲビョク監督の穏やかな性格に惚れこみ
- 水だけを飲んでも太る年齢...50代のチャ・スンウォン
- 「良い人」とは、他人に迷惑をかけない人


「主演の座だけに欲を出さない。本当に嫌いなのは3等のような助演です。完全な端役でもいいから、使い道がはっきりした役を演じたいです。挑戦する俳優、様々な色を出す俳優になりたいです。」

元気なエネルギーを伝える俳優のチャ・スンウォン(1970~)が12年ぶりにコメディー映画『元気を出して、ミスター・リー(原題)』に戻った。最近はバラエティー番組『三食ごはん』シリーズと『スペイン下宿』で大衆に馴染んでいたが、それ以前にはロマンチックコメディードラマ『最高の愛』(2011)のコミカルながらも愛らしい魅力を発散していたチャ・スンウォンがあった。

これよりさらに遡って2000年代に戻ると、忠武路(管理人註:チュンムロ/韓国映画界を指す)のコメディージャンルを率いていた映画俳優のチャ・スンウォンがある。『風林高(新羅の月夜)』(2001)、『ジェイル・ブレーカー(光復節特赦)』(2002)、『ぼくらの落第先生(先生キム・ボンドゥ)』(2003)、『天国からのメッセージ(幽霊が棲む)』(2004)、『里長と郡守』(2007)で1400万人を超える観客の選択を受けた。

チャ・スンウォンがコメディー復帰作に選んだ『元気を出して、ミスター・リー(原題)』は、カルグクス店でカルグクスを売りながら、お客さんに小麦粉は体に良くないと言うミステリアスな男”チョルス”と、彼の隠された娘”セッビョル”が再会して繰り広げられるストーリーを描いた。劇中、チャ・スンウォンは後天的な知的障害を患っている”チョルス”役を演じた。

今年で50才になり俳優としても一個人としても多くの変化を迎えた彼は「あまりに上手く行くことも、だめになることもなく、今後も今と同じようだったらよいだろう。」「作品がうまく行って損益分岐点は超えてほしい。」と素朴な願いを示した。

映画の公開を控えてソウル三清洞(サムチョンドン)のとあるカフェで「インタビュー365」と会ったチャ・スンウォンは、率直な話術でインタビュー現場を快適に導いた。

チャ・スンウォン



コメディー復帰作『元気を出して、ミスター・リー(原題)』イ・ゲビョク監督の温和な性格に惚れこみ



- 久しぶりにコメディー映画に戻った。知的障害を持つキャラクターなので、演技をする時に困難もあったと思うが...。

マスコミ試写会前にブラインド試写会をしたが、5~6人程度は私の演技に対する評価がとても良くなかった。「そういうこともあるだろう。」と思いながらも、「私がもっと上手にできたら。」という残念な気持ちもある。前はこうではなかったけれど、最近は「あの時もう少し悩んで演技をしたらどうだったのだろうか。」という気持ちになる。物足りなさは映画ごとに残るようだ。難しい部分はコメディーの均衡だった。ある観客は「コメディーだと思っていたのに、これは何だ?」と言うのではないだろうか。

- 「チョルス」のキャラクターはどのように準備したのか。

参考になる資料があった。しかし、資料を見続けていて、特定人物を真似ていくのは嫌だった。何回か見て総合的に私が考える感情をつかんで人物を作っていった。

- 出演を決心したきっかけがあるとすれば。

監督の影響が大きかった。大邱(テグ)地下鉄惨事を商業的に利用したり、傷つけてはいけないが、イ・ゲビョクという人間を私が一年以上見てきた結果、世の中を眺める目が温かくて穏やかである。映画の結果や監督としてのイ・ゲビョクはよく分からないが、「人間イ・ゲビョク」は本当に長く見ていたいと思った。普段、お互いの日常を尋ねるために電話をするような人があまりいないのに、イ・ゲビョク監督とはそのようにしてみたいという気がした。現場でもそうだが、普段はもっと良い人だ。

- 撮影ではどんな話を主に交わしたのですか。

観客ごとに違う目で見ることができるが、できれば新派として行かないようにしようと話した。娘のセッビョルとチョルスのスキンシップが少しあったが、それをわざとしないことにした。映画を見ると、セッビョルを一度も抱きしめていない。

チャスンウォン


- 一緒に共演した”セッビョル”役のオム・チェヨンは現場ではどうでしたか。普段も子供が好きですか?

率直に言って私はうちの子だけが好きだ。誰でもそうだろう。他人の子が可愛いか?自分の子が可愛いね(笑) ”セッビョル”は母親が本当にいい人だ。娘は母親に似ているという言葉を今回実感した。撮影現場に来ると、そのまま日常的な母親と娘の姿だ。ある母親は、子役の俳優たちが演技する時、カメラの後ろに立っていろいろと指示を出しながら負担を与えたりもする。”セッビョル”の母親はそのまま見守って、暑ければタオルで汗を拭いてやる程度だった。おかげで”セッビョル”も自らの演技に集中することができた。

- 映画の中の父親”チョルス”の姿に、チャ・スンウォンの姿も多く含まれているのですか。

以前であれば自分の姿を持ってきただろうが、今は違う。そして、私があえて普段の姿を持ってこなくても、観客は私を長く見ているから、「父親チャ・スンウォン」の姿を自然に発見する。

- お子さんたちは父親が出演した作品のモニタリングはしてくれるのか。

特に作品の話はしない。こっそりと見て来たよ。(笑)

チャスンウォン オム・チェヨン



水だけを飲んでも太る年齢...50代のチャ・スンウォン



- バラエティーでの活躍が演技する時に負担になったのではないか。

バラエティーで失ったものより得たものがはるかに多い。バラエティーを毎日する人でもないので負担にはならない。一緒に共演した人々と良い思い出があって、むしろ感謝の気持ちだ。以前は「こんなイメージはダメ」のようなものがあったが、今はそんなものもない。私は大衆芸術をする人ではないか。たくさんの人が喜んでくれるから感謝している。

- 以前と変わった心構えについてたくさん話しているが。

私の年齢の前の桁が4から5に変わった。遅く寝ることなど良くない癖をすべて捨てている。今朝は起きて精神をセットするために髭を剃るのを諦めて30分間運動をしてきた。予定されたインタビューにより集中するためだ(笑)インタビューの時、誠意なく短い返事だけを並べるのが嫌いだ。

- 身体的な変化も感じますか?映画の中では相変わらず筋肉質の身体を誇っています。

運動をどれだけ吐きながらやっただろうか。昔は、今のように運動すれば筋肉もはるかによくついたものだった。一食だけ抜いても痩せたが、今はそのまま同じだ。基礎代謝量が0だ。私はそれなりに運動を続けてきたから大丈夫だが、全くやらない人は水だけ飲んでも太る歳だ。

- ドラマの中で”チョルス”が「小麦粉は体に良くない」とずっと話している。食事の調整も徹底するほうなのですか。

小麦粉食べなくちゃ~(笑)私が一般食が好きで、特に朝必ずスープとご飯を食べなければならない。先日、撮影中にタイミングを逃して、服を着なければならないので、すきっ腹で撮影をしたら、お昼に誰かが私のそばでうわごとを言う声が聞こえたらしい。今は一食さえ抜いてもこんな風になる。

- このような努力のおかげで、地道に主演の座を守ることができるのではないですか。

そのような欲はない。流れのような手順があるのではないか。必ず主演だけするとか、助演はしないとか、そういうことではない。本当に嫌いなのは3等のような助演だ。完全な端役でもいいから、使い道がはっきりした役を演じたい。誰が見ても3等であるのは嫌だ。

チャスンウォン パク・ヘジュン



「良い人」とは、他人に迷惑をかけない人



- 秋夕(チュソク)興行対戦に乗り出す。主演俳優としての負担はないか。

損益分岐点だけ超えればいいでしょう。それでもう一度ラジオに出演するし(笑)今は雰囲気がよさそうだ。「この映画はだめだ」という雰囲気ではない。プレッシャーや圧迫はいつも持っているが、駄目な時に備えられる年齢になった。以前は無条件によくなると思って、映画が失敗すればその衝撃がひどかった。もちろん興行が成功すればいいが、それよりは挑戦する俳優、様々な色を出す俳優という自負心がある。私のファンはもう『ハイヒール』みたいな作品はやめろと言っているけれど。

- 30年の芸能界生活を振り返って見た際に、過去のチャ・スンウォンにかけてあげたい言葉があれば。

なぜそうしたの?もう少し上手にできたのにどうしてそうしたの?なぜそんなに試行錯誤が多かったのか。君がこのようになったのは本当に運がいいと思え。(笑)人生を生きていると、満足よりは物足りなさがさらに多く残るのが事実だ。仕事であれ人間であれ、あるいは私の人間関係であれ、物足りなさが常にある。その物足りなさを補ってきたとしたら、今はもう整理する時期だという気がして、被害を与えず、良い人として生きなければならないと思った。そして最近は私がどんな人なのか、どんな性格なのか、大体分かってきたようだ。それで演技をする時、私が持っているものを作品に溶け込ませるよりは、私の姿を取り払おうと努力する。

- チャ・スンウォンが考える「良い人」とはどんな人なのか。

他人によくする人ではなく、被害を与えない人が良い人だという気がする。以前は、そのまま好意として受け入れたが、今は私に優しくしてもらっても疑わしい。ただ被害さえ与えなければいい。しかし、実は皆、被害を与えて生きている。例えば「ご飯でも一度食べよう」という言葉も実は被害を与えるものだ。その人は待ってしまうかもしれない。以前はこのような言葉を気兼ねなく言ったが、今は言わない。ご飯をいつ食べるんだ(笑)「もうすぐ会おう」くらいはメッセージを送るほうだ。

チャスンウォン


- また演技するならば、もっとうまくできる自信があるという作品を挙げるとしたら。

映画『先生キム・ボンドゥ(邦題:ぼくらの落第先生)』以外は全てがうまくできそうだ。ボンドゥはちょうど30代半ばの私の年齢で見せることができる艶がないということで、また演じてもよくできるかは分からない。他のものは少しずつ良い姿を見せることができそうだ。

- 今年は映画『元気を出して、ミスター・リー(原題)』と秋夕(チュソク)を過ごすことになったが。

前もってお墓参りをして草刈りをしてきた。行って映画がうまくいくようにしてくれって...いつもお願いだ。親子は負い目の縁だと言うではないですか。そんな感じがする。普段、訪れないわけではないけれど、必ずこういう時に行って、うまくいくようにしてほしいと言って。誰かが何も言わなくても私の目的が自ら見える。あまりにも見える(笑)

- これからどんな人間として年をとりたいか。かなえたい夢があったら。

夢はないけれど希望を言うならば、うまくいきすぎることも、うまくいかないこともなく、今と同じであったらよいだろう。作品が少しうまくいって損益分岐点を超えれば喜んで、家の前でコーヒーを笑いながら飲める生活。ああ、元気で長く生きたいという気持ちもある。身体の具合が悪ければイライラも起こり、世話をしなければならない家族たちの世話もできないだろうし、そんな負担感もあるので、私が健康で家族も元気に長く生きてほしい。生きることは本当に大したことではない。現実に満足して少し嬉しいことあれば「ほら嬉しいじゃない」とこんなふうに生きて行くのだ。

(インタビュー365の記事を翻訳しました)

*この記事はインタビュー365のニュース記事を管理人が翻訳しました。チャ・スンウォン氏の非公式ファンサイトとして、日本のファンへの情報共有を目的に無断翻訳しております。著作権者、利害関係者からの削除要請の意思表示を受けた場合、速やかに誠意をもって応じたいと思いますのでご一報ください。

------------管理人のつぶやき------------

映画の公開に先立ち、9月2日にメディア各社を集めてラウンドインタビューが行われました。形式は共同インタビューですが、各社がまとめた記事は、それぞれ独自の視点でまとめられています。

このインタビューはスンウォン氏の私生活から役の選択、役作り、人間チャ・スンウォンとしてのあり方などについて、率直に語っているところが好感を持てました。年齢を重ねるにつれて少しずつ変化してきたスンウォン氏の「気持ち」や「考え方」に触れることができるインタビューだと思います。

普段、ブログではスンウォン氏のニュース記事を取り上げることが多いので、こういったインタビュー記事はスンウォン氏本人の考えや思いを知る良い機会であり、良い材料であると思います。未熟な翻訳ではありますが、インタビュー記事を読んで、少しでもスンウォン氏に近づいたように思っていただけると嬉しいです。


『元気を出して、ミスター・リー(原題)』関連のインタビュー記事は他にもあります。
チャスンウォン

[web記事]『元気を出して、ミスター・リー』チャ・スンウォン「有難い方々のための献辞のような映画」

12年ぶりにコメディー映画復帰…「戯画化しないように努力」歳をとりながらさらに魅力的な俳優たちがいる。俳優のチャ・スンウォン(49)がそうである。...




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