『花遊記』ロケ地 ~麻浦(マポ)文化備蓄基地~


チャスンウォン 花遊記 ソン・ジル


11月19日より、有料CS放送のLaLa TVにて、スンウォン氏の主演ドラマ『花遊記』の放送が始まりました。『花遊記』のテレビ放送の影響か、このブログでも過去の『花遊記』関連の記事にアクセスが多くなっています。

『花遊記』のロケ地の一つである、麻浦(マポ)文化備蓄基地は、今年、「韓国建築文化大賞-社会公共部門本賞」を受賞したようです。受賞に関連して配信された、この麻浦(マポ)文化備蓄基地の興味深い再生ヒストリーをご紹介します。

『花遊記』のどの場面で出てきた場所なのか、記事を読んでいくうちに気が付くと思います。


[web記事]2018韓国建築文化大賞-社会公共部門本賞 麻浦(マポ)文化備蓄基地

2018.11.13

巨大な石油タンクの発掘・再組立…”産業化時代”の痕跡はそのまま
色とりどりの壁、芸術的興味を呼ぶ
6つのタンク、展示·講義室などに活用
ソウルを代表する都市再生モデルに浮上

麻浦文化備蓄基地
麻浦文化備蓄基地はサッカー場22個サイズで、14万22㎡の敷地に6つのタンク、文化広場などで構成されている。 /写真提供=ソウル市

麻浦文化備蓄基地
新しく作成されたT6は展示室、教室、文化アーカイブ、カフェ、オフィスなどで運営される。/写真提供=ソウル市



麻浦(マポ)の”石油”備蓄基地が麻浦の”文化”備蓄基地となった。麻浦文化備蓄基地は、開業から1年経ったソウルの代表的な都市再生事業である。実は、使っていたものをまた生かして使う再生ではなく、完全に捨てられ、忘れられた場所の再誕生に近い。審査委員の評価のように、場所の記憶を単純に再現したというより”発掘”と”再構築”の過程を経た。

場所の記憶は6907万リットルの石油タンクとして残っている。1974年、第1次オイルショックで国際原油価格が4倍も跳ね上がると、ソウル市は1976年から2年にかけて石油備蓄基地を建設した。梅峰(メボン)山の岩盤を発破・掘削して5つのタンクが山の斜面に抱かれ埋められた。1級セキュリティー施設だった同地域は、当時ソウル市民の1ヵ月分の燃料を保管した。

麻浦文化備蓄基地
T1はガラスパビリオンで、擁壁を背景に公演、展示などが行われる/写真提供=ソウル市



しかし時代は流れて変化した。石油に依存していた産業化時代が終わり、この施設も地面の下に数十年も沈んだ。

しばらく何の役にも立たなかったため、発掘がプロジェクトの始まりだった。2014年に公募で当選した設計者たちも、山裾に埋められた5つのタンクが無事なのか半信半疑だった。土を取り除き擁壁が出ると、石油タンクは遺跡のように再生の対象になった。

約3年間の工事を経て、5個のタンクは6個になった。各タンクをそれぞれの意味を込めて再構築した。1番タンクと2番タンクを持ち出し、新しく6番目のタンクT6(2,948㎡)を作った。T6は麻浦文化備蓄基地で最大の室内空間を持っており、展示室、講義室、文化アーカイブ、カフェ、事務室などで運営される。

麻浦文化備蓄基地
T2の上段は、石油基地跡の上に屋外公演会場として造成された。写真提供=2017私の手の中のソウル写真公募展受賞作"©パク・ユジュン"

麻浦文化備蓄基地
原型が維持されたT4の室内に入ると、限られた光と音によって特別な空間経験ができる。写真提供=ソウル市



新たに建てられたタンクの特異点はタンクの鉄板である。ナンバリングをせずに解体して再組立したため、設計者も意図しないまだらの鉄板の模様が、風変わりな立面を形成した。

解体された1番タンクT1(554㎡)はガラスのパビリオンである。ガラス越しの擁壁がそのまま背景になって公演、展示などが開かれる。同じく2番タンクT2は丸い桁だけを残して公演会場(2,579㎡)に変貌した。上部は擁壁を舞台にした野外公演会場で、地下は照明、音響設備を備えた室内公演会場である。

麻浦文化備蓄基地
2つの石油タンクから再組立てされたT6は、スロープに沿って展示スペースが提供される。写真提供=ソウル市

麻浦文化備蓄基地
原型が維持された石油タンクは、そレ自体が場所の記憶を再構築する。/写真提供=2017の手の中のソウル写真公募展受賞作”オ・グォンヨル”

麻浦文化備蓄基地
麻浦文化備蓄基地は、梅峰山に埋まっていた石油タンクを発掘し、できるだけタンクと擁壁を保存しようとした。/写真提供=2017の手の中のソウル写真公募展受賞作”シン・サンギュ”



3、4番タンクT3(753㎡)、T4(984㎡)は原型となっている。T4は場所の記憶を全身で感じられるところでもある。この中に石油が一杯だったという想像とともに、同じ空間を散歩するように覗き込み、見上げることができる。くぐもった声を聴き、天井の注入口から落ちる一筋の光を触る経験ができる。内部を埋め尽くしたメディアアート展示がなくても、それ自体を鑑賞できる。最後にT5(890㎡)は、麻浦石油備蓄基地の歴史を見ることができる物語の館である。

この他にも駐車場として使用されていた広い土地は、文化広場T0(3万5,212㎡)として活用される。夜市場が開かれたり、各種公演も行われる。2017年9月に開場して以来、1年間に50万人の市民が文化備蓄基地を訪れた。今や、家族連れが外出場所、恋人がデートコースとして訪れる。梅峰山に沿って下りてきた1.3kmの散策路に沿って登ると、山頂から文化備蓄基地の全景から漢江までを見下ろせる。

運営上も”協治”を掲げた。事業初期の設計段階から市民が主導する運営モデルを導入した。”協治委員会”を中心に文化的価値を盛り込み、都市再生に適用した。

(ソウル経済の記事を翻訳しました)

*この記事はソウル経済のニュース記事を管理人が翻訳しました。チャ・スンウォン氏の非公式ファンサイトとして、日本のファンへの情報共有を目的に無断翻訳しております。著作権者、利害関係者からの削除要請の意思表示を受けた場合、速やかに誠意をもって応じたいと思いますのでご一報ください。

------------管理人のつぶやき------------

『花遊記』ではソン・ジル氏演じる須菩提祖師のオフィス(?)として使われていた場所が、この麻浦文化備蓄基地のT1と呼ばれるタンクでした。

オイルショックの影響で石油備蓄のために作られたタンクが、一度廃墟化したのち、文化施設として生まれ変わったという、シンデレラストーリーのような成り立ちのロケ地だったのですね。

『花遊記』で使われたT1タンクは、全面ガラス張りで、ドラマを見ていると巨大な温室のように見えてきます。スンウォン氏演じる牛魔王はこの場所で感情を爆発させる演技が多かったように思います。

『花遊記』より、麻浦文化備蓄基地T1タンクのシーンを集めてみました。


チャスンウォン 花遊記
『花遊記』第2話より

チャスンウォン 花遊記>
『花遊記』第13話より

チャスンウォン 花遊記
『花遊記』第13話より

花遊記
『花遊記』第15話より

チャスンウォン 花遊記
『花遊記』第17話より

チャスンウォン 花遊記
『花遊記』第19話より


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Comments 2

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みらい  

立ち姿がかっこいい!!

 毎日「花遊記」を見ています。管理人様がピックアップしてくださったこのロケ地でのスンウォン氏、かっこいいです。すっと伸びた背筋が素敵過ぎます。こんな大きな建造物の中ででも存在感十二分です。
「花遊記」は、CS放送で毎週月~水、毎日2回放映されています。私は録画して見ていますが、1回目は全部を見、2回目以降は早送りボタンを駆使して見たいところだけ見直ししています。たぶん、DVDも買います。
 セリフなしでまなざしと表情で牛魔王の心情を表現するスンウォン氏から目が離せません。30着くらいありそうな牛魔王のコートの襟のあたりにとりつきたい。

2018/12/09 (Sun) 14:12
管理人

管理人  

To: みらいさん


みらいさん、コメントをありがとうございます。

掲示板にも『花遊記』の感想をお寄せくださってありがとうございます。(放置したままでごめんなさい)

ガラス張りの印象的なこの建物は、巨大な温室のようなものかと思っていたので、オイルショック時代の石油タンクの生まれ変わりと知って驚きました。この現場でのシーンのスンウォン氏がいつも暖かそうなコート姿だったのは、底冷えのする元タンクがいかに寒かったかを物語っているようです。

コメントから『花遊記』をじっくりと何度も楽しんでいる様子が伝わってきました。牛魔王のユーモラスな面がどうしても話題になりがちですが、重い過去を背負った「陰」を表現する演技が秀逸でした。来年レンタルが始まったら私も牛魔王の演技とコートコレクションに溺れたいです。

いつもご訪問ありがとうございます。またいらしてくださいね。

2018/12/09 (Sun) 22:00

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