チャ・スンウォン氏「毒戦」と次回作映画について


20171016magazineM.jpg
写真は2017年10月「マガジンM」に掲載された、「毒戦」の撮影シーン


スンウォン氏が出演する映画「毒戦」と、次回作の映画「元気を出して、ミスター・リー」は、どちらもヨンフィルムという制作会社の映画です。

ヨンフィルムの代表、イム・スンヨン氏のインタビュー記事が公開されており、その中でこの二つの映画について触れている部分がありましたので、翻訳してみました。



ヨンフィルム、イム・スンヨン代表「ストーリーを探す秘訣?規模と広さを見よ」
2018.1.24 マックスムービー

<前略>


今年のヨンフィルムのラインナップの中で「毒戦」が最も目立ちます。イム・スンヨン代表の18番目の作品で、10周年を迎える配給会社NEWの野心作でもあり、観客の期待が大きいです。「毒戦」を制作するようになったきっかけが知りたいです。

韓国で作られるアクション映画にはそれなりのカラーと特徴があります。男たちの固い友情、ブロマンスと定義されますが、もう少しストーリーテリングのあるアクション映画をやってみたかったのです。「毒戦」は、アジア最大の麻薬組織のボス「イ先生」を追う犯罪アクションです。アイテムを企画開発するのにかなり時間が長くかかりました。作家とともに1年半、イ・ヘヨン監督とともに1年半。3年間、シナリオの開発をしていた作品です。

長い間、精魂込めたためか、「毒戦」のシナリオは制作前から忠武路(管理人註:チュンムロ、韓国の映画界を指す)で最高のシナリオとして関係者たちの口コミが広がりました。イ・ヘヨン監督の前作「ヨコヅナ・マドンナ」と「フェスティバル」はコメディー、「京城(キョンソン)学校:消えた少女たち」はホラージャンルでしたが、イ・ヘヨン監督にアクションブロックバスターを提案した理由は何ですか?

監督を選定した最初の基準は、アクション映画の演出をしてこなかった監督としてみたいというものでした。二番目はそれなりの演出とスタイルがある監督だというものでした。イ・ヘヨン監督と作品について話をするよりは、いろいろな話をしながら本人がその前に作った映画とは異なる、他の映画をしてみたいというニーズがお互いによく合いました。イ・ヘヨン監督が持っている独特な色彩と演出、そしてストーリーが持っている力などが良かったですし。

マックスムービー、2018韓国ブロックバスター期待作のアンケートで、「毒戦」を期待する理由として、出演俳優たちが1位に挙がりました。チョ・ジヌン、リュ・ジュンヨル、キム・ソンリョン、パク・ヘジュン、チャ・スンウォン、キム・ジュヒョクまで今までイム・スンヨン代表と作業した俳優たちの総集結ということができると思います。

話が人間と空間に沿って動くリレー方式の映画であるため、全ての映画のキャスティングがそうですが、絶対にぞんざいにできない状況でした。故人となった俳優キム・ジュヒョクに、「共助」の出演前に、少し「狂った」悪役(中国の麻薬市場の大物ハリム役)を一度してみようと提案しました。面白いと言ったのです。

俳優チャ・スンウォンには、あなたはもっと「狂った」悪役(ブライアン役)を一度やってみよう。良いと言いました。そんなキャスティングをしてみると、キム・ソンリョン先輩と「沈黙」を一緒にしていた俳優パク・ヘジュンも合流しました。パク・ヘジュンも悪役ですが、一度も見られなかったパク・ヘジュンの姿を見ることができるでしょう。若干不安で危険に見えるキャラクターです。

ヨンフィルムが今年の夏に披露する犯罪アクションブロックバスター「毒戦」は、故俳優キム・ジュヒョクの遺作でもある。イム・スンヨン代表は「春香秘伝 The Servant」、「カップルズ 恋のから騒ぎ」に続いてキム・ジュヒョクと三作品を共にしました。観客が「毒戦」に期待する理由の2位に、俳優キム・ジュヒョクの遺作という点を挙げました。

俳優キム・ジュヒョクと映画をかなりたくさん作りました。「春香秘伝 The Servant」と「カップルズ 恋のから騒ぎ」も一緒にしました。本当に誠実で善良な俳優なのに、一方ではとても冷ややかな空気と表情を持っているのですよ。引き受けた役でそんなオーラを本当によく見せてくれましたが、少し怖いくらいです。キャラクターが。心配は少しあります。すごい悪役を演じたので、ヒース・レジャー級の反響を受けてもいいのに、観客が「私たちのクテンイ兄さん(註:「1泊2日」の番組でキム・ジュヒョク氏に付けられたニックネーム)にあんな役させた」と言われるか心配でもありますね(笑)

75回の撮影で72回は国内での撮影、3回はノルウェーでの撮影でした。ノルウェーのシーンは、どんな内容を盛り込んでいるのですか。

映画のエンディングに該当します。すべての話が整理された後に、二人の主人公がかけ離れた空間で会うというコンセプトなのです。意図はなかったが、行って撮ったらオールド・ボーイを撮るときニュージーランドに行った感じが出て良かったのですよ。寒さのために苦労はものすごくしました。

今、編集の真っ最中である映画を見た感想はいかがですか?

すごく熱い血を持っている俳優チョ・ジヌンと、その年齢で持つことが難しいすごい冷静さを持っているリュ・ジュンヨル、普通、本人たちが演じたキャラクターと正反対のキャラクターをしながら相乗効果を出している俳優の演技を楽しみ、ベースのストーリーに力を込めた部分がいい相乗効果を出しているのではないかと思っています。編集版を見ている私の感想です。

「毒戦」にはいつ頃会うことができるでしょうか。

まだ配給会社と具体的な協議はしていません。5月から8月くらいではないかと思うのですが、どうしても麻薬の話のため、等級の制約があるかもしれないので配給会社と協議してみなければならないようです。


2016年、「ラッキー」に690万人の観客を動員して、ヨンフィルムに興行をもたらしたイ・ギェビョク監督の次回作「元気を出して、ミスター・リー」も、上半期に撮影を開始するのですって?

「元気を出して、ミスター・リー」は、娘がいることを知らずに、知能が低くなってしまった父親(チャ・スンウォン)と、骨髄移植をしなければ死ぬ幼い娘の話です。二人がある状況によって大邱(テグ)に行かなければならない状況が生じ、父と娘の関係を知っていって父がどうして馬鹿になったのかを後で知ることになるヒューマンドラマジャンルです。イ・ギェビョク監督とアイテムの話をしながら、できれば次の作品はコメディをしないで欲しいと言ったが、本性は仕方がなかったのですよ。イ・ギェビョク監督も、俳優チャ・スンウォンも皆子煩悩な人たちなので、アイテムとよく似合うと思います。今はシナリオ修正の真っ最中で、プリプロダクションの段階です。

<後略>

(マックスムービーの記事を翻訳しました)

*この記事はマックスムービーのニュース記事を管理人が翻訳しました。チャ・スンウォン氏の非公式ファンサイトとして、日本のファンへの情報共有を目的に無断翻訳しております。著作権者、利害関係者からの削除要請の意思表示を受けた場合、速やかに誠意をもって応じたいと思いますのでご一報ください。

------------管理人のつぶやき------------

イム・スンヨン代表のインタビュー記事はとても長く、スンウォン氏の出演映画に関する部分のみ翻訳してみました。

「毒戦」のブライアン役は”狂った”悪役なのですね。記事の中では”狂った”と訳しましたが、元の言葉は「ットライ」という単語で、きちがい、頭のおかしいといった意味のある、悪口のような言葉のようです。

偶然にもこの「ットライ」という言葉は、「花遊記」の中で牛魔王が孫悟空に対して使っていたのに気付きました。孫悟空が嫉妬に駆られて三蔵にキスしてしまったシーンで、驚いた牛魔王が「ットライ~!」と叫んでいました。そのほかのシーンでもこの言葉が使われていたように記憶しています。

脱線してしまいましたが、イム・スンヨン代表のインタビュー記事の中には、「毒戦」にまつわる話と、次回作の映画の役についての新情報が含まれていました。

「元気を出して、ミスター・リー」の役は、知能が低くなってしまった父親、という何とも難しい役柄のようです。父と娘の関係を描くヒューマンドラマということで、実生活でもお嬢さんがいるスンウォン氏が、「娘を持つ父親役」をどんなふうに演じるのか、その辺も気になるところです。

「花遊記」の牛魔王とは全く異なる役柄を選んだスンウォン氏。映画の撮影前の作業が進んでいるようですので、ドラマの撮影が終了したらすぐに映画の撮影に入るのかもしれませんね。いろいろな役を演じて演技の幅を広げたい、というスンウォン氏の野望が見えるような気がしました。

関連記事

Comments 2

There are no comments yet.

Like a child dreaming a sweet dream  

管理人様。
映画の情報をありがとうございます。とっても興味深く読ませていただきましたm(_ _)m。

「毒戦」のブライアンは"狂った悪役"なのですね。写真の印象は白い服のせいか、整然と冷徹、みたいな感じがしますが、"麻薬組織の"という設定だから、没義道であることは間違いないですよね。

それで次回作は、"娘がいることを知らずに、知能が低くなってしまった父親"なのですね。これを読んで私は、何処かしら似た状況を持った幾つかの映画や小説の内容を思い出し、勝手に切なくなったり悲しくなったりしています。我ながら困ったものです(^_^;)。
でも、難病の幼い娘との関係や、"どうして"の物語を、妖怪級の能力を持つスンウォン氏が演じるのを見れば、きっと目が腫れるまで泣くと思います。コメディ的要素もあるとなれば、尚更です。

以前スンウォン氏がインタビューで、"自分が演じられるヒューマニズムのマキシマムは家族愛"みたいなことを言っていたと思うのですが、次回の映画はまさにそれですね。「毒戦」も「元気を出して、ミスター・リー」も、日本語字幕で見られるのはいつになるか分かりませんが、次の楽しみがあるのは嬉しいことだと思います。

そして今、「花遊記」の、スンウォン氏が自分の才能を全開させているような演技が見られて、しみじみ嬉しいです。こんな人を知れて幸運だったなと思います。そしてその人の活躍を、こうして管理人様のブログで見せていただけることも。本当にありがとうございますm(_ _)m。
お忙しくされていると思いますが、お体を大切になさってくださいませ。

2018/01/30 (Tue) 15:47
管理人

管理人  


Like a child dreaming a sweet dreamさん、コメントをありがとうございます。

「毒戦」はシナリオ開発に3年もかかったと知って驚きました。映画は資金も時間もたっぷりとかけた贅沢な娯楽でもあるのですね。撮影は既に終わっているようですが、編集などのポストプロダクションにも時間がかかるようで、今年の真ん中あたりには、スンウォン氏のブライアンの姿をチラリとでも見ることができるかと楽しみです。

ブライアンは謎の役ということもあり、あまり情報が出てこない中で、アクションをこなす悪役で、しかも”狂った”悪役となると、想像がかき立てられます。

次作の映画はタイトルの翻訳すら自信がないのですが、スンウォン氏はタイトルロール(?)のミスター・リーを演じるのでしょうか。「ヒューマニズムのマキシマムは家族愛」。スンウォン氏の好みなのか、得意分野なのか、それとも一番身近に感じているものなのか、家族愛や親子愛を描く作品を折に触れて選んできました。

今回少しばかり明らかになったストーリーからは、おっしゃるように、切なく悲しいシーンを想像して、見る前から胸に迫るような思いが湧き上がってきます。明らかに「花遊記」とは対極を行きそうな次作の選択は、スンウォン氏がまだまだ演技の幅を広げ、限界に挑戦しようとする心意気を感じるようでもあります。

常に前を見て進んでいくスンウォン氏を見守りながら、こうして同じ人を見守るファンの方とあれこれ思いを共有できる幸せ。スンウォン氏を通していろいろな楽しみをもらって、私もしみじみ嬉しく思います。

いつもご訪問ありがとうございます。またいらしてくださいね。

2018/01/31 (Wed) 21:53

コメントを書く/Comment