チャ・スンウォン氏アリーナ1月号インタビュー記事


チャスンウォン 차승원 チャ・スンウォン アリーナ


俳優チャ・スンウォンStyle
チャ・スンウォンとおしゃれは切り離せない。すらっとした背丈に線の太い容貌が目立っているが、20代から40代に至るまでいつもその年齢に合った自然なおしゃれを見せてくれた。俳優のチャ・スンウォンは彼だけのスタイルで、ジャンルや役割を問わず、いつも期待以上にやり遂げる。

ARENA Says
チャ・スンウォンは素晴らしい。モデルの仕事をしていた20代にも、役者として映画とドラマを行き来していた30代、そして「三食ごはん」という傑出したバラエティー番組に挑戦した40代に至るまで。チャ・スンウォンは数十年の歳月を通過する間に、一様に年齢にふさわしいおしゃれを見せてくれた。ただ一度も自然でないことはなかった。外的なおしゃれだけではない。コメディーとメロドラマ、ノワールとスリラーまで多様なジャンルを行き来しながら、そのジャンルにぴったり合った演技を見せてくれた。演技にも自然な趣がにじみ出ている。そんな彼が、今年は「人間的な魅力」まで発散した。バラエティー番組を通じて、都市の男の外見の中に隠れていた温かさと義理を見せてくれた。映画では実在の人物を演じ、絶え間ない悩みや努力の結果を見せてくれた。チャ・スンウォンはこの20年余りを黙々と、自分の分野で最高に素敵な男性として生きてきた。2016年にそうであったように、2017年も素敵に生きていくのだ。

チャスンウォン 차승원 チャ・スンウォン
スチール素材のバックルファーコートはジョルジオアルマーニ、黒いタートルネックのニットはスタイリストの所蔵品


チャスンウォン 차승원 チャ・スンウォンg
濃褐色ダブルブレストジャケット、黒パンツは全てジョルジオアルマーニ製品


チャスンウォン 차승원 チャ・スンウォン
チェック柄の黒スーツ、濃灰色のニット、アンクルブーツは全てジョルジオアルマーニ製品



2011年度に引き続き、2度目のA-Awards受賞です。感想はいかがですか?
どんな賞でも受賞したらひとまず気分はいいです。そしてある責任感を感じます。どんな意味であれ私を認めて、それに対して称えているのに、「私が果たしてこのような賞を受けるほど、何かを成し遂げたか?」と反問することになります。「アリーナ」に認められた分、さらに一生懸命努力する姿を見せなければならないと考えました。

チャ・スンウォンの2016年を話すには「チャジュンマブーム」が欠かせません。私たちは、おいしい料理を作って温かく仲間に与えるための、チャ・スンウォンのまた違った姿を見ることができました。俳優のチャ・スンウォンが親近に感じられる瞬間でした。
さぁ、私は最近、自然なのが好きです。私がする事、日常生活いずれにも無理な計画を立てたり、設定したくありませんでした。「三食ごはん」もそのような過程の一つでした。作品を選ぶ時も、できるだけ自然にしたいという考えでした。以前は「今回はこんな役をしたから次は他の役をしなければならない」という方式の計画を立てたりしました。今はそのような考えをしません。どんな作品、キャラクター、イメージを見せるべきだという考えが少しは鈍くなったような気もします。

マンジェ島(ド)編までは、何か必ずしなければならない仕事をする感じでしたが、高敞(コチャン)編では、自然になりました。一緒に出演したユ・ヘジン、ソン・ホジュン、ナム・ジュヒョクと格別なことはなく暮らす一日を見せてくれただけなのに、大衆の反応がとても熱かった。
道理に従って行かなければならないと考えました。何かをしなければならないという欲が悪いわけではないが、それが科せられて執着になってはいけない。私の任務を遂行しなければならないという心より、これはただ日常的なプログラムだと考えました。ありのままを撮っている。見る方たちもそうでしょうが、撮られる私たちも一緒にささやかな楽しみを感じている。二度の「三食ごはん」を経験しながら、バラエティー番組ではなく、我々だけのものだという気がしました。だからこそ気楽で、何かを加えるよりもしきりに減ることになる。非常に自然に。

「自然だ」という話といえば、自然だというのはチャ・スンウォンの最も大きな魅力のようです。いつも乱れることなく素晴らしいが、決して年齢に比べてもっと若く見せようとする努力の結果ではない。本当に自然にその年齢だけのおしゃれを見せてくれる。同意しますか?
私の年齢より10歳は若く見えるというのは最初から不可能ではないでしょうか。ハハ。そんなことは私にはもう意味がない。もちろん、若さというのは誰もが指を折って数える価値の一つでしょうが、流れた歳月を食い止めることはできません。一生懸命努力して、いわゆる「アンチエイジング」ぐらいはできるでしょう。ところが人為的に私の姿を変えることは望みません。全ての男性には自分の年齢に合ったおしゃれがあります。ただ、それを見つけられない場合が多いですが、あまりにも幼い頃から大人びて早熟になるのを好む社会的要求のためでしょう。一般的に、大学を卒業して社会生活を始める瞬間から、暗黙的に共通するスタイルを要求するのではないでしょうか。

だから多くの人が「アリーナ」を見ながらスタイルを勉強するのではないでしょうか?
ハハ。そうですね。ファッションマガジンもそうだし、多様なチャンネルを通じて「私だけのおしゃれ」を見つける方法がかなり増えてきました。ところで、ただどんな服を着てどんな車を運転するかの問題ではないのです。基本的にしっかりした自分の考えが基盤にならなければならない。私がこんな服と靴を好きなのに、なぜ好きかその理由を明確しなければならない。「他の人がたくさん着ているから」「最近こういったものが流行なので」などの理由では自分だけのおしゃれを見いだせません。むしろ、没個性的で一本調子な男性になるしかないのです。自分がなぜ好きなのか理由も分からぬまま、無条件に応じていくことをなるべく警戒して排除しようとしています。

もし、俳優という職業になっていなかったとしても、自分のおしゃれを探す男性として生きたのでしょうか?
それはまた分かりません。私は密かに保守的な人間だから、団体生活、組織社会にいるのは容易ではなかったのです。俳優という職業の特性上、自分に合う何かを探すことができる時間的余裕があって、環境も自然に作られてこのような話ができるのでしょう。会社生活をしていたなら、ここまで自信ありげに話せなかったでしょう。

この前、俳優キム・ウンスさんがラジオ番組に出演して「私が一緒に演じた俳優の中で最高だったのはチャ・スンウォンだった」と話しました。いつも状況と配役にぴったり合った演技を見せてくれるというのが理由でした。このような称賛を聞いたことがありますか?
先輩が私と親しいからですよ。ハハ。ウンス先輩とは演劇も一緒にして、映画、ドラマなどかなり多くの作品で会いました。周囲にそんな立派な俳優たちがいるというのは本当に気分のいいことです。ユ・ヘジンのような俳優もそうだし、自分のルールがしっかりしていて、俳優としての哲学が堅固な人々が周りにたくさんいる。私にとても良い影響を与えている。「朱に交われば赤くなる」と言うじゃないですか。そんな人たちのおかげで、肯定的な変化も多く経験しました。最近、混乱した時局を見守りながら、誰か勇気を出して犠牲になる人たちが政界にたくさんいたら、今とは違う結果を生んだのではないだろうかと想像しました。それほど、良い人がそばにいるというのは本当に重要なことです。

このような社会の雰囲気が、芸術家にも多くの影響を及ぼしそうです。制作される作品の傾向も、雰囲気も確かに時局を反映するからです。
そうです。私の周辺を見てもそうであり、社会全般的に「ファイト」がなくなった。私たちは「努力してできないことがどこにあるのか」という教育を受けて育ってきたのではなかったでしょうか?みんな心の中では「頑張ればいつか良い実を結ぶこともできる」と信じていた。ところがその信頼が一度に崩れてしまったわけです。若者が苦しい状況に直面した時、一番先に放棄を選択するのではないかと心配されます。「一生懸命してみたって」という考えで責任を転嫁することもできます。個人は社会に、社会は個人に責任を転嫁すると、すべて崩れるしかない。そのため、最近はもっと私の周りがうまくいってこそ、私もうまくいくという考えをします。お互いに自負心と誇りを高め、相乗効果を生み出すことが非常に重要です。

俳優という職業も「努力すれば最高になることができる」いうことを示す事例となりました。無名から韓国映画界の巨匠に上りつめた立派な俳優がその証人になっているのではないですか?
私があえて、僭越ながら一言加えるとすると、今この時にも、熱心に最高の俳優を夢見ながら努力する人々が多いと考えています。夢と熱情、可能性がずっと続いているから絶対に諦めないでほしい。可能性を信じて努力すれば、どちらの方向でもうまく解決できる。20年以上俳優として生活しながら感じた結論だから、ある程度は実証済みです。

こんな時こそ、本当にあきれたコメディ映画を一度選択してみるのはどうですか?チャ・スンウォン印のコメディーはいつも大歓迎です。そして今は私たちみんなが笑いたい時ですから。
私も俳優としては一抹の責任感みたいなものがあります。私でさえも暗い話に気軽に手が進まない。俳優という職業はもちろん、自己満足度が大きいですが、大衆に対するいくらかの責任感も持たなければならないようです。誰かが私の映画やドラマを見て少しでも影響を受けると考えれば、うかつに選択をすることができない。そして大衆に及ぼす影響はできるだけ良い方向でなければならないといつも思います。作品はとても慎重に見守っているところです。

思えば、チャ・スンウォンという俳優はメロドラマ、コメディー、ノワール、スリラー、アクションをすべて消化することができる。ある特定のジャンルよりも、円満に全部こなすことで、選択の悩みも大きくなるようですが?
人々が考えているチャ・スンウォンのイメージ、そして私が考えているチャ・スンウォンのイメージの間には必ず何らかの接点があります。それを探してそれに合った作品を選択することが最も重要です。今、停滞期とは言えませんが、考えをたくさんする時期であることは明らかです。作品を終えて日常に帰ってきたばかりなので、今は自分の生活を楽しむことが本当に良い。また、社会が安定してこそ、心の余裕を持って作品を見ますが、最近は本当に心配が多い。訳もなく私も疑問が多くなった。どのポストを見ても「あの人は本当に自分の能力であのポストに就いたのか?」こんな考えをするようになるから大変です、本当に。

正しい意見です。それでも私たちは希望を話さざるを得ない。2016年を振り返ってみた時、それでも、その上良かった記憶があるならば、挙げていただけますか?
私は本当に、今年は良いことが一つもなかった。楽しい記憶もない。幸いなことは健康が悪化しなかったというだけです。(マネージャーに質問を投げかける)私、今年は何かいいことがあったかな?(なかったという答えが返ってくる)ほら、本当になかった。

とても意外でした。2016年にあまりにも人々に愛されてかなり楽しかったと思いました。元々寛容な性格なので、そのようなのではないですか?
違います。断固としてないと言えます。仕事を離れて個人的に大変な出来事が多かった。そして年末にまた憂鬱なニュースが連日噴出して、結論的には良い思い出が一つもない。

継続して時局を心配する。何よりも俳優として最も懸念される点は何ですか?
エンターテインメント業界にも影響が大きいようです。過去に、韓国映画のために一生懸命に努力した人が多いですが、こんなことでは香港映画界のように低迷するかと心配です。それでより一層何かを選択することが難しい。早くこの混乱した時期が通り過ぎていってほしいです。

2016年はいずれにせよ、落ち着かなく通り過ぎました。2017年にはそれでも楽観的な計画を立ててみるとしたら?
もちろん、今確認している作品はあります。それはまた、自然にしたくて来年初めには決定しそうです。自然なタイミングを狙うのです。ハハ。今はただ周りの人たちがみんな元気で幸せに格別なこともなく良く過ごせたらという望みだけです。

(アリーナオムの記事を翻訳しました)

*この記事はアリーナオムのウェブサイトの記事を管理人が翻訳しました。チャ・スンウォン氏の非公式ファンサイトとして、日本のファンへの情報共有を目的に無断翻訳しております。著作権者、利害関係者からの削除要請の意思表示を受けた場合、速やかに誠意をもって応じたいと思いますのでご一報ください。

------------管理人のつぶやき------------

スンウォン氏、たっぷり語ってくれましたね♡
おしゃれについても、年齢相応の自分をありのままに受け止めることについても、仕事へのかかわり方にも、「自然体」というスンウォン氏の考え方がにじみ出ているインタビューだったように思います。

作品を選ぶ際には、以前は役柄の組み合わせなどを考えていた時期もあったようですね。今のスンウォン氏が、周りと自分とがともに上昇していけるように考えていることと、スンウォン氏自身が周りに及ぼす影響などについても真剣に考えていることが伝わってきました。自分中心ではなく、物事を全体からバランスよくとらえて、いろいろなことに気付ける、非常に賢明な人であることもインタビューから伝わってきました。

以前からスンウォン氏は社会のことについて、インタビューで語ることがありましたが、昨今の不安定な社会状況についても多くを語っていたのが印象的でした。韓国全土を揺るがす政治の現状は、少なからずスンウォン氏のいるエンターテインメント界にも影響を及ぼしているようです。

2016年を振り返って、良いことが何もなかったと語ったスンウォン氏の回答には驚きました。インタビュワーの質問と同じように、今年は「三食ごはん」で盛り上がって、それなりに楽しい1年だと思っていたのですが…。個人的にも大変なことが多かったとのこと、何も知らずに盛り上がって申し訳なかったような気持ちになりました。

それでも来年の展望を語るスンウォン氏からは、嬉しい話が出てきました。作品を検討中ということは、先日ニュースで出た作品と同じなのでしょうか?決まりそう?決まり?(笑)「自然なタイミング」を狙うらしいので、こちらも「自然に」待たないといけませんね。来年早々良いニュースが聞けることを楽しみにしたいと思います。

わざわざマネージャーさんにまで確認して、あまり良いことがなかったという2016年ですが、それでもスンウォン氏の2016年は大活躍の1年でした。今年の活躍をまとめた記事がありますので、是非2016年のスンウォン氏をおさらいしてください♪

☞チャ・スンウォン氏の2016年の活躍を振り返って


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Comments 2

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みらい  

つい、どこかの国の俳優さんたちと比べてしまいますが、スンウォン氏が一人の社会人として世間の人々の心のありように強い関心と大人としての責任感を感じ、公言していることに敬意を抱きます。一人の人間として社会でしっかり生活していることを前提として俳優をしていること、スンウォン氏が自身の考えを実践されているところに彼の俳優としての魅力の源が、なんて思いました。かっこいい。

2016/12/24 (Sat) 15:30

管理人  


みらいさん、コメントをありがとうございます。

以前にスンウォン氏は、一人の人間が生活していく延長線上に演技があると考える、というような話をしていたのを思い出しました。職業柄、インタビューでは作品や演技についての話が多いですが、今回のように「社会人チャ・スンウォン」として自身の考えをはっきりと述べるところに、シビれてしまいました。

演じる役やCMによる、「チャ・スンウォン」という俳優のイメージが大きいため、スンウォン氏本人が実際にどんな人なのかを知る機会が少ない中で、こういったインタビューは一社会人としてのスンウォン氏を知る貴重な手がかりになりますね。

私が勝手に想像している華やかなイメージの裏には、実直で社会に関心を持ち、地に足の着いた生活をする「チャ・スンウォン」がいるのだ、と思う記事でした。素敵です、スンウォン氏。

いつもご訪問ありがとうございます。またいらしてくださいね。

2016/12/25 (Sun) 18:00

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