チャ・スンウォン氏映画「古山子、大東輿地図(こさんじゃ だいとうよちず)」記事2種


スンウォン氏の主演映画、「古山子、大東輿地図(こさんじゃ だいとうよちず)」に関する記事を二つご紹介します。

一つ目の記事は、厳しい現実を報じた記事で、決して楽しい話題ではありません。わざわざこんな記事をブログで紹介するのはどうだろう?と迷ったのですが、公開から1ヶ月経った今、映画がどうなったのか、どのようにとらえられているかを知る手がかりになるかと思い、翻訳してみました。スンウォン氏のインタビューも手掛けてきた記者の記事で、厳しいながらも愛がある記事のように思えました。

二つ目の記事は、「古山子」がまた新たな視点で評価されているという記事です。「捨てる神あれば拾う神あり」ということわざをふと、思い出しました。

チャスンウォン 古山子 차승원
当時も現在も、古山子の行く道は厳しいものがあったようです

[web記事]チャ・スンウォン「バラエティーの沼」に閉じこめられる!
スポーツ東亜 2016.10.14

チャスンウォン 차승원 チャ・スンウォン


俳優のチャ・スンウォンがまたも痛む心を飲み込んだ。お茶の間で大活躍してきたのとは違って、「ハイヒール」に続いて「古山子、大東輿地図」までスクリーンで相次いで苦杯を飲んだ。演技力議論のない俳優であるうえ、今回の作品でも演技が上手だったので、残念さが大きくならざるを得ない。

12日基準の、映画振興委員会映画館入場券統合ネットワークによると、チャ・スンウォンのワントップ主演映画「古山子、大東輿地図」は累積観客数96万7902人(ボックスオフィス74位)を記録した。先月7日に封切られ、一ヵ月以上劇場街にとどまった「古山子、大東輿地図」は、最近1週間で、10個以下のスクリーンを通じて1日に少なくて10人、多くて1735人まで観客を集めた。しかし、13日に「ラッキー」、「春夢」、「ウジュのクリスマス」など新作が大挙封切し、「古山子、大東輿地図」が確保したひとケタの上映館も事実上ゼロに近くなった状況。結局、この作品は、損益分岐点の320万人はおろか100万の敷居も越えられないまま、寂しくスクリーンを去ることになった。秋夕(チュソク)の連休に合わせた封切りの時期を考えると、より大きな物足りなさを残している。

チャスンウォン 古山子 大東輿地図


「古山子、大東輿地図」は下級の身分で、時代と権力に対抗して歴史上最も偉大な地図「大東輿地図(だいとうよちず)」を誕生させた地図師、古山子(こさんじゃ)キム・ジョンホの隠された話を描いた映画。「風林高(新羅の月夜)」、「ぼくらの落第先生(先生キム・ボンドゥ)」と「血の涙」などで、企画者と俳優として多数の作品を共にしたカン・ウソク監督とチャ・スンウォンが、演出者と俳優として意気投合した作品である。100億ウォン以上の製作費が投入された。

カン・ウソク監督は「古山子、大東輿地図」のために9ヵ月にわたって全国津々浦々を回りながら美しい秘境を描いた。「地図狂い」のキム・ジョンホ先生の足跡を表現するため、最南端の馬羅島(マラド)から最北端の白頭山(ペクトゥサン)まで長旅を繰り広げた。黄梅山の春を撮影するため、花が咲くまで5ヶ月も待っている努力をした。特に北漢江の撮影の場合、水が凍る前にあらかじめ船を浮かべて、川と凍ってしまった船の姿を完成した。しかし、カン・ウソク監督はそんなディテールまで精魂込めて撮影した映像を序盤20分、オープニングシーンで全部使ってしまった。圧倒的な映像美の後に描かれた人物たちの葛藤は、相対的にその力が弱く、長くなる展開は没頭度を落とした。

また、「古山子、大東輿地図」は実在の人物、キム・ジョンホを演じることだけでも大変で、チャ・スンウォンにあまりにも多くの荷を負わせた。先立って、チャ・スンウォンは史料にも記録がほとんどないキム・ジョンホ先生を演じることに対する負担感を何度も打ち明けた。彼は「それでも歴史の中の人物を引き受け、彼を追いかける映画に参加してみるのも大丈夫そうだと思った。意味のある作品になりそうだった」と出演を決心した理由を明らかにした。

チャ・スンウォンが計画したキム・ジョンホ先生は地図以外の面ではゆったりとして温かい、人間味のある人物だった。しかし、カン・ウソク監督は、人物を傷つけずに、畏敬の念を感じるほどの人物として表現したかった。このように相反するキャラクターの解釈は葛藤につながるほかなかった。チャ・スンウォンはインタビューで「現場でうまく一致したが、監督と葛藤がなかったわけではない。完成版は監督の意図通りにできあがったようだ」と打ち明けた。

チャスンウォン 古山子 大東輿地図


キャラクターについて異なる意見を見せた中、「古山子、大東輿地図」はチャ・スンウォンの「三食ごはん」のイメージを映画に移してきた。「私は料理がうまい。私が三食ごはんを全部作ってあげることもできるが」「やっぱり私にはのこぎり挽きは合わない」など、「三食ごはん」を思い出させるセリフが刹那に登場した。ちょっとした楽しさのためだったが、キム・ジョンホ先生をスクリーン上に生き返らせる過程で「三食ごはん」のイメージの借用は結果的に敗着だった。「三食ごはんを作ってあげることができる」と言うチャ・スンウォンはもはやキム・ジョンホ先生ではなく、「チャジュンマ」だった。なぜか画面のどこかにナ・ヨンソクPDが笑っているような錯覚まで引き起した。

カン・ウソク監督は、先だってのインタビューで「『三食ごはん』のセリフが面白く聞こえそうだった。心配したりもしたが、一方では映画の認知度を上げるのに悪くないだろうと思った。同意を求めたら、チャ・スンウォンもOKした」と明らかにした。

結果的に「古山子、大東輿地図」のキム・ジョンホ先生は、どっちつかずのキャラクターとして表現された。大東輿地図を作るために崇高な苦行の道を歩いた偉人でも、歴史が記録することができなかった人間味あふれる父親でもないまま残った。だからといって「三食ごはん」のようなコミカルな人物でもない。これは歴史歪曲を巡る議論とルーズな展開、過剰な「愛国心」とともに、「古山子、大東輿地図」が観客に背を向けられた理由の一つではないだろうか。

もう一度強調するが、興行失敗の原因をチャ・スンウォンに回してはならない。この映画は観客を惹きつけるのに様々な面で不足している。どんな俳優が引き受けたとしても、興行を成功させるのは難しかっただろう。

それでも、チャ・スンウォンに物足りなさが残るのは仕方ない。チャ・スンウォンがすべてを導いて行かなければならないワントップ映画であるため、より多くの準備をしなければならなかった。キム・ジョンホではなく、「チャジュンマ」が見えたとすれば、それも彼のせいである。「三食ごはん」が彼をスターにしてくれたのは明らかだが、コミカルなイメージが固まれば、俳優には毒になりうる。さらに、チャ・スンウォンが出演した最近の作品はいずれも時代劇だった。ドラマ「華政」が放送された時には袞龍袍(コンリョンポ:王の衣裳)を着てコミカルな広告を撮った。没頭度を下げる理解できない選択だった。「古山子、大東輿地図」でもコミカルなイメージを消すことが必要であった。

さらに残念なのは、チャ・スンウォンがどの俳優よりも歴史を愛するということである。普段から歴史関連書籍を楽しんで読むほどである。YGのある関係者は東亜ドットコムに「チャ・スンウォンは、知人たちと歴史に関するテーマで話を交わすほどの歴史好きだ。時代劇にキャスティングされると、良い演技をするために歴史の中の人物に関連する書籍を購入して読むほどだ」と語ったことがある。誰よりも歴史が好きなので、彼が出演した時代劇が成功していたらという惜しさが残る。

チャ・スンウォンは「古山子、大東輿地図」を終えた後、現在休憩を取っている。ドラマも映画もバラエティーもやめて「日常でエネルギーを充電中」と明らかにした。本業(?)での不振だった理由をチャ・スンウォンがすでに見つけたということが分かる。彼の次の作品が期待される理由である。

東亜ドットコム:チョン・フィヨン記者
(スポーツ東亜の記事を翻訳しました)



「古山子、大東輿地図」など、青少年のための良い映画に選定
亜洲経済 2016.10.17

チャスンウォン 古山子 大東輿地図


映像物等級委員会は、2016年第3四半期「青少年のための良い映画」で、劇映画韓国部門に「古山子、大東輿地図」と、外国部門「ハドソン川の奇跡」、ドキュメンタリー部門に「ムルスム(水の息)」、アニメ部門に「海探検隊オクトノーツシーズン4」など4編を選定した。

「青少年のための良い映画」は、国内外の劇映画、ドキュメンタリー、アニメーション分野で家族全員が一緒に見られる映画を各1本ずつ四半期ごとに選定・推薦する政策で、より有益で健康な映画観覧文化に貢献するために行われている。

第3四半期「青少年のための良い映画」は、等級分類日の基準で2016年6月28日から2016年9月29日まで、全体観覧可、12歳以上観覧可、15歳以上観覧可で決定された国内外の作品が対象である。このうち希望的メッセージと教育的・芸術的価値、完成度などを総合的に考慮して評価分類に参加する委員たちが1次候補作を推薦した後、内外の人々で構成された選定会議で最終決定される。

2016年度第3四半期「青少年のための良い映画」は、より良い人生と価値のため、現在に最善を尽くす人物を扱った映画が主をなして注目を集めた。

特に、自分の職業に対する誇り、限界をコントロールして、むしろチャンスを作る強靭さなどを描いて、進路に対する悩みが多い青少年たちに穏やかな感動を与えるものと期待される。また、その場にいるような錯覚を起こす、臨場感溢れる美しい風光が盛り込まれた映画2本が含まれて、観客たちに目新しい楽しみを提供するものと期待される。

劇映画部門の良い映画に選定された「古山子、大東輿地図/全体観覧可」は、朝鮮八道の本当の姿を地図の中に入れたいという熱望から、歴史上最も偉大な地図「大東輿地図」を完成するまで、権力と運命、時代に対抗したキム・ジョンホの隠された物語を盛り込んだ映画で、自分の仕事について信念を持って行い、まだ足を踏み入れていない道に挑戦する勇気と開拓精神について教え悟らせる。

<後略>

(亜洲経済の記事を翻訳しました)


*これらの記事はスポーツ東亜と亜洲経済のニュース記事を管理人が翻訳しました。チャ・スンウォン氏の非公式ファンサイトとして、日本のファンへの情報共有を目的に無断翻訳しております。著作権者、利害関係者からの削除要請の意思表示を受けた場合、速やかに誠意をもって応じたいと思いますのでご一報ください。

------------管理人のつぶやき------------

ファンだから、知りたいこともある。ファンだからこそ、受け止めたい事実もある。

映画公開で盛り上がっていたのが遥か昔のように感じられます。興行成績が厳しい結果に終わったことは、ファンとして大変残念であり、スンウォン氏の心中はいかばかりかと思うと胸が痛みます。

まだ映画を見ていないので、ただ残念としか言いようがないのですが、映画公開の際に配信されたインタビュー記事でスンウォン氏が「恥ずかしくない作品になった」と、語っていたのが思い出されました。長い時間をかけて、一つの役を演じきり、胸を張って世に送り出した、スンウォン氏のその気持ちを誇りに思います。

映画の公開は静かに終了したようですが、「青少年のための良い映画」に選ばれるという嬉しいニュースも入ってきました。大ヒットしてほしかったという思いは残りますが、若い人たちに恥じることのない、良い映画として、「古山子、大東輿地図」がまた新たな道を見つけたのではないかと思います。

先日のtvNの10周年の授賞式の時に、スンウォン氏が晴れ晴れとした表情をしていたのがとても印象に残りました。記事の中にもありましたが、充電期間に入ったスンウォン氏が、何か吹っ切れたような、新境地にいるのではないか…とさえ思えてきます。スンウォン氏の明るい表情が、何か次の新たなステップへの前触れのように感じられて、心が軽くなるような気持ちになります。

スンウォン氏、ゆっくり充電してくださいね。次の一歩を楽しみにしています。

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Comments 2

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Kaho  

いつもスンウォンさんの情報を発信して下さりありがとうございます。日本だと報道に限りがあり、偏った情報になりがちなので今回の記事は大変興味深かったです。ご紹介ありがとうございました。
管理人様もご存じの通り
スンウォンさんが興行王として第一期黄金期を過ごしたのは記事の通り「風林高」や「ぼくらの落第先生」等の娯楽作品でした。モデル出身俳優と言うレッテルで演技不足のイメージや御曹司等の容姿先行の仕事を脱する突破口となったのが、彼の秀でた容姿を封印したコメディ演技であり、大衆の心を掴み広く愛される俳優となった事はご存じの通りです。

しかし彼も俳優です。

その核となる演技に対する思いは深く、挑んだ作品が「約束(国境の南側)」でした。作品を観た時、失礼ですがスンウォンさんがこのような繊細な演技が出来る俳優である事に正直驚きました。しかし大衆は彼のコミカルな演技や人柄の先入観があり、それを期待した事で興行としては失敗しました。彼にとって自信作で番宣も力を入れましたが結果は相反するものでした。(番宣は大衆の求める楽しいチャ・スンウォンだったので映画とのギャップも要因の一つかもしれません)
彼にとっては深刻で大きな試練となりました。その後時間はかかりましたが第二期、第三期の成功を得て今が正にその時だと思います。今回も興行が振るわなかったのは前回同様、大衆が彼に求めるものとの乖離だったのでしょう。しかし管理人様やファンの皆様は、スンウォンさんが確実に演技俳優になっている事を知っています。今はまだ、個人のイメージが先行していますが

彼の俳優人生はまだまだ続きます。

バラエティ番組に出演していても、スンウォンさんのイメージと演技が別々に評価され、また彼の演技に更に深みが増し、モデル出身俳優のみならず、全ての俳優を志す人の目標となる日が近いと信じています。

今回の記事を読み、彼のファンになった事を嬉しく思うと共に、もっともっと応援したい気持ちがたかまりました。

これからも様々なスンウォンさんの情報発信を楽しみにしています。
ありがとうございました。

追伸:長々とすみませんでした。ファンにとっては残念な記事でしたが、韓国でどのような報道がされているかリアルにわかり、良き記事も心が痛む記事も発信してくださる事に心打たれ感謝の気持ちをお伝えしたかったです。(管理人様がご存じの事ばかりと思います。その点の投稿もお許しくださいませ。)

2016/10/18 (Tue) 11:17

管理人  


Kahoさん、コメントをありがとうございます。

文章から察するに、長年に渡ってスンウォン氏を応援してきたファンの方と拝察しました。私の知らない、スンウォン氏が歩んできた道の話を大変興味深く、何度も何度も嬉しく読みました。

長いスンウォン氏の俳優人生の中で、黄金期と呼ばれる時期が何度かあり、その時の当たり役のイメージと興行的な成功は「チャ・スンウォン」を語る上で欠かすことはできません。

「しかし彼も俳優です」とコメントにあったように、その間、順風満帆ではなかった時期にもスンウォン氏は俳優としてたゆまぬ努力、挑戦を続けてきたのですね。どんなに良い演技をしても必ずしも興行の成功にはつながらない、というのが俳優業の厳しいところだと思います。俳優と観客の波長が合うことも求められるようです。

良い時も悪い時も、俳優として向上したいという思いを持って進んできたスンウォン氏を、Kahoさんをはじめとするたくさんのファンが見守ってきました。試練を乗り越えるたびに、我々の期待を裏切らない俳優として花開き、常に進化し続ける成長株であることをファンは誇りに思っています。

空前のチャジュンマブームにより、バラエティーのイメージが強くなった今、俳優としての仕事の選択について、多少の批判もあるようですが、スンウォン氏はそれらをはねのけるだけの実力と打開力のある俳優だと思います。

おっしゃる通り、日本でのスンウォン氏の報道は数も限られますし、内容も若干偏りがちなので、たまに少し違った視点の現地の記事をご紹介したいと思っています。

スンウォン氏を心から愛するファンとして、ネガティブな記事はなるべく取り上げたくないという思いは常に持っていますが、都合のよい話題だけを取り上げてチヤホヤするだけのブログにもなりたくないと思っています。

個人ブログで紹介できる記事はほんのわずかですが、チャ・スンウォンという素敵な俳優に出会い、長く応援していくために、静かに現実を見つめ、全てを受け入れて見守っていくことも大切なのではないかと考えています。

ファン4年目の私にとって、古くからのファンの方々からのコメントと情報は、探していたパズルのピースが見つかったような思いで受け止めています。ファンひとりひとりが持つ、スンウォン氏のエピソードを少しずつ持ち寄って、ファン同士が情報や知識を深めていけたら素敵ですね。

記事発信をするのに大変悩んだ記事でもありましたが、有益かつ心のこもったコメントをいただいて本当に嬉しく思います。
ご訪問ありがとうございます。またいらしてくださいね。

2016/10/18 (Tue) 22:37

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