[web記事]カン・ウソク x チャ・スンウォン「古山子 大東輿地図」映画の中キム・ジョンホはどんな姿?


チャスンウォン 차승원 古山子大東輿地図


秋夕(チュソク)の連休を控えて封切する「古山子、大東輿地図(こさんじゃ だいとうよちず)」が話題にのぼって、劇中の主人公として登場する実在の人物であるキム・ジョンホに対する関心が高まっている。

「古山子 大東輿地図」(監督カン・ウソク)は、時代や権力に立ち向かって、歴史上最も偉大な「大東輿地図」を誕生させた地図師「キム・ジョンホ」の秘められた物語を描いた映画である。

朝鮮時代の全国地図の中で最も大きく、正確なものとして知られている大東輿地図を描いたキム・ジョンホの実際の話を扱った映画が話題にのぼり、実在の人物であるキム・ジョンホに対する関心も高まっている。

大東輿地図を作った人として広く知られていることに比べると、キム・ジョンホに関する歴史的な記録はごく少数である。実際、彼がいつ生まれていつ死んだかについての記録も残っていない。

学界ではキム・ジョンホが1801年頃、黄海道(ファンヘド・李氏朝鮮の行政区分朝鮮八道の一つ)で生まれて1866年に死亡したと推定されるだけである。キム・ジョンホに関する記録は、朝鮮後期の実学者の崔漢綺(チェ・ハンギ)、李圭景(イ・ギュギョン)と文人の劉在建(ユ・ジェゴン)などの著書だけに一部残っている。

郷里に埋葬されている有能の士たちの行跡を集めた劉在建(ユ・ジェゴン)の「里郷見聞録(イヒャンキョンムンロク)」では、『キム・ジョンホは自ら号を古山子(こさんじゃ)としたが、巧みな技が多く、地理学に関心があった。くまなく捜して広く収集してかつては「地球図」を製作しており、また「大東輿地図」を作ったが、巧みに図を描いて刻んで印刷し、世の中に出した。詳細で精密なのは古今に匹敵するものがなく、私がひと揃いを手に入れてみたら本当に宝だと感じるだけのことはあった。また、「東国輿地図」10冊を編集したが、まだ脱稿できずに死んだので、本当に惜しいことだ』と彼について伝えている。
 
チャスンウォン 차승원 古山子大東輿地図


キム・ジョンホは大東輿地図のほかにも30年を超える長い歳月の間、多数の地図と地誌を作った人物である。

1834年に地理誌である「東輿図志(とうよずし)」と全国地図である「青邱図(せいきゅうず)」を、1850年代には地理誌である「輿図備志(よずびし)」と、全国地図である「東輿図(とうよず)」を編纂した。さらに、1861年に木版本の大東輿地図を完成し、1864年には大東輿地図を校正して再発行した。このほかにも、漢陽(ハンヤン)の地図である「首善全図(しゅぜんぜんず)」、世界地図である「與地全図(よちぜんず)」などさまざまな地図を製作した。

映画の原作小説「古山子」を執筆した作家パク・ボムシンは、不足した歴史的資料の代わりに、当時の世相と大東輿地図に込められたキム・ジョンホの精神に基づいてキャラクターを表した。

小説の中のキム・ジョンホの人物像について、作家パク・ボムシンは、「キム・ジョンホは、国家権力が掌握している国土に関する情報を一枚の地図として完成し、民に分けてあげたかった。完全な民主化を夢見た人だと言うことができる。彼の精神には偉大さがある」と伝えた。

映画「古山子 大東輿地図」制作陣は、優秀な地図に比べて歴史的記録が不足しているキム・ジョンホの人生を映画に収めるため、大東輿地図を作った彼の意志に集中した。

大量生産が可能なように木版で製作された大東輿地図の製作方式に着目し、キム・ジョンホを多くの人に正確な地図を普及させるために努力した「愛民精神に満ちた人物」と解釈したのである。

カン・ウソク監督は「キム・ジョンホはなるべく多くの人たちが正確な地図を使用できるように大東輿地図を木版で作った後、これを印刷し、民に分けようとした。今の時代にも示唆するところの大きい人物」と、映画の企画意図を明らかにしている。

実際の大東輿地図は、手で写し取るしかなかった以前の地図とは違って木版で製作され、大量生産が可能で、畳んで持ち歩きながら使えるように屏風折りで作られたのが最も大きな特徴である。

歴史上最も偉大な地図と評価されている大東輿地図以外は、ベールに包まれた生活を過ごしたキム・ジョンホの話をスクリーンに込めた「古山子 大東輿地図」は9月7日に公開される予定である。

(ニュースインサイドの記事を翻訳しました)
※管理人が適宜改行を入れました。

*この記事はニュースインサイドのニュース記事を管理人が翻訳しました。チャ・スンウォン氏の非公式ファンサイトとして、日本のファンへの情報共有を目的に無断翻訳しております。著作権者、利害関係者からの削除要請の意思表示を受けた場合、速やかに誠意をもって応じたいと思いますのでご一報ください。

------------管理人のつぶやき------------

スンウォン氏が演じる「キム・ジョンホ」の歴史的業績について書かれた、少し硬い内容の記事でしたが、「大東輿地図」以外にも様々な地図や地理学に関する書物を残したキム・ジョンホのことが書かれた興味深い記事でした。

日本での公開を待つ間、少しずつ映画に関する知識を深めていくのも悪くありませんね。

今から200年も前に、かなり精巧な地図を作り、民に分けようと考えたキム・ジョンホ。200年ののちに、人々は自分が考案した屏風折りの地図を経て、小型の冊子、そして小さな機械の中に世界中の地図が表示される時代を迎えました。木版を彫って地図を印刷したキム・ジョンホの時代には、こんな時代が来るとは思ってもみなかったことでしょう。

民のために地図を作りたい、と願ったキム・ジョンホの信念は、200年後の世界では当たり前のこととなりました。自分が題材となった映画まで公開されると知ったら、どのように思うのでしょうか…。歴史上の人物も、そんな風に考えると少し身近に感じます。スンウォン氏もきっと、想像力を膨らませて役作りに励んだことと思います。

歴史的な記録は少ないものの、精魂込めて作った地図の多くが現在に伝えられていることを考えると、キム・ジョンホが人生をかけて行った一大プロジェクトは、大成功だったと言えるのではないでしょうか。

関連記事

Comments 2

There are no comments yet.

みらい  

生きている時代も社会も違う人物を、現実味のある人間として見せる難しさは想像できません。
スンウォン氏をキャスティングした方、お目が高い。受けたスンウォン氏もすごい。

2016/08/24 (Wed) 23:24

管理人  


みらいさん、コメントをありがとうございます。

実在の人物を演じるのは「華政」の光海君以来ですね。あの時も、私たちの心を揺さぶる、人間味あふれる王様を熱演したことを考えると、きっと今回の古山子も素晴らしい作品になると確信しています。

都会的で洗練されたイメージが先行するスンウォン氏ですが、どの役も完璧に研究しつくして自分のものにしてしまう演技力と理解力は、並大抵のものではないと思います。

光る俳優を業界は放ってはおきません。この先もいろいろな役に挑戦してほしいですね。

いつもご訪問ありがとうございます。またいらしてくださいね。

2016/08/25 (Thu) 22:52

コメントを書く/Comment